2021年度研究会活動報告

2021年度研究会・研究グループ活動報告

<コンピュータサイエンス領域>
DBS SE ARC OS SLDM HPC PRO AL MPS EMB QS

<情報環境領域>
DPS HCI IS IFAT AVM GN DC MBL CSEC ITS UBI IOT SPT CDS DCC ASD

<メディア知能情報領域>
NL ICS CVIM CG CE CH MUS SLP EIP GI EC BIO CLE AAC NEgr SSRgr LIPgr
 
<調査研究運営委員会>
PBDgr RDMgr

コンピュータサイエンス領域

◆データベースシステム(DBS)研究会

[主査:天笠俊之,幹事:上田真由美,片山 薫,佐々木勇和,鈴木伸崇,宮森 恒,北島信哉,福原知宏,若林 啓]

1.定例の研究会活動報告

 第173回,第174回の定例の研究会を開催した.第173回研究会は当初は現地+オンラインによるハイブリッドの開催を計画していたが,COVID-19 の感染状況を踏まえ,完全オンラインで開催した.一方,第174回研究会は,新型コロナウィルスか感染拡大以降初となるハイブリッド開催となった.
  第173回研究会は,9月16日(木)~17日(金)にオンラインで開催した.これまで9月研究会は,DBS研主催のシンポジウム(WebDBフォーラム)と併設していたが,昨年同様合同研究会のみを開催した.具体的には情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)および電子情報通信学会データ工学研究会(DE)と合同で,2020年度CS領域功績賞受賞記念講演(土田正士氏,招待講演(胡振江氏)に加えて,一般講演9件(DBS 2件,IFAT 5件,DE 2件)の発表があった.
  第174回研究会は,電子情報通信学会データ工学研究会(DE)と合同で「データ工学・データベースシステムとエンターテインメントおよび一般」という議題で12月27日(月)に現地(国立情報学研究所)+オンラインのハイブリッド形式で開催した.授賞式(2021年度コンピュータサイエンス領域奨励賞・論文編集貢献賞)及び招待講演1件(松阪崇久氏)に加えて一般講演8件(DBS 4件,DE 4件)の発表があった.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 DBS研究会では,関連学会・研究会である日本データベース学会及び電子情報通信学会データ工学研究会と,データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIMフォーラム)を実施してきた.これは,関連分野で最大の規模で実施されるシンポジウムである.2021年度は,2022年2月27日(日)~3月2日(水)はにオンラインで開催された.参加者は1,376人,技術報告発表21件,スポンサーセミナー7件,チュートリアル7件,一般発表372件(口頭発表,インタラクティブ発表含む)があった.

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◆ソフトウェア(SE)工学研究会

[主査:鷲崎弘宜,幹事:伊原彰紀,小川秀人,竹内広宜,徳本  晋,伏田享平,福田浩章,横川智教]
1.ビジョンとコンセプト

   新体制により運営を始めるにあたり,次のビジョンとコンセプトを明確に定め,それらを達成する形で各種の研究会活動を計画および実施した.結果として多くの研究会登録会員を得て,また下記のシンポジウムについて  過去最多の参加者を得た.他にも,ソフトウェア工学研究会では様々なワーキンググループ(要求工学WG,国際的研究活動活性化WG,ソフトウェア評価WG,学連携促進WG)が設置されており,それぞれ活動している.試行錯誤しつつオンライン上での研究発表や交流の形態や知見を蓄積できた点が大きい.

  • ビジョン: ソフトウェアエンジニアリングのプロフェッショナル集団やそれに連なるアーリーキャリア・学生および周辺の関係者が集い交流するとともに,人々や社会の価値創造に貢献するソフトウェアエンジニアリングに向けた研究,実践および人材育成の成果発表と議論を通じて深化と拡大を進め,その結果を社会へ発信するとともに更なる深化および拡大の基礎を得る.
  • コンセプト1「集う」: ソフトウェアエンジニアリングに携わる多様な利害関係者が立場・性別・年代・主張を超えて集い,行動規範をもって相互の理解と交流を深め,連携する.
  • コンセプト2「研究する」: 理論研究にもとづくソフトウェアおよびソフトウェア開発の基本原則の解明や新たなアイディアの創造,事例研究にもとづく実証経験とを突き合わせ,ソフトウェアエンジニアリングの地平を広げつつ,実践へとつなげる.
  • コンセプト3「実践する」: ソフトウェアエンジニアリングのプラクティスや実践経験を共有および深掘りし,知識,スキル,コンピテンシとして体系化し,ソフトウェア社会における産業発展に貢献するとともに,さらなる研究を促す.
  • コンセプト4「育成する」: 実証済みのソフトウェアエンジニアリング高等教育や職業訓練および組織開発運営成果を共有するとともに,プロフェッショナルが高い倫理感および職業意識を持ち社会的地位を高めることに貢献する. 
2. 定例の研究会活動報告
 第208~210回の研究発表会を計画し,合計70件の研究発表(招待講演・活動報告を含む)があった.これらは「集う」「研究する」「実践する」に資するものである.  
  • 第208回 7月8-9日 オンライン発表 全21件 (SIGSE/SIGSS/SIGKBSE連立開催)(2020度15件)
  • 第209回 11月25-26日 オンライン発表 14件 (2020度14件)
  • 第210回 3月1日~2日 オンライン発表 35件 (2020度42件)
 分野は,要求分析から設計・実装・テストに至るソフトウェアライフサイクル全般にわたるとともに,社会のソフトウェア化を反映して前年度と同様にデジタルトランスフォーメーション(DX)や関連の取り組みの発表が一定数見られた.またソフトウェア工学の地平の拡張を受けて機械学習工学やIoTソフトウェアに関わる発表も多く見られた.
第210回においては学生による優れた研究発表について学生研究賞を授与した.さらに第209回研究会においては,2020年度 研究会推薦博士論文速に選ばれた3名の方々の博士論文に基づく招待講演を設けることで,ソフトウェア工学の優れた取り組みを共有するとともに,博士学位取得や若手研究者の研究への取り組みなどを共有および奨励する機会とした.これらは「育成する」に資するものである.
3.シンポジウム・国際会議等の報告
   次のシンポジウムおよびワークショップを実施した.これらはすべてのコンセプトに資するものである.

(1) ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2021(SES2021)
2021年9月6日~9月8日の3日間にわたりオンライン開催した.新たな時代にふさわしい新たなオンライン形態のシンポジウムとして,ソフトウェアの企画,開発,運用,保守,マネジメントおよび価値創造に関わるあらゆる人々に向けて,過去最大級の規模により開催し,過去最多343名の参加を得た.ビジョンとコンセプトを明確とし,それに沿って基調・招待講演,研究・実践・教育論文,多様な価値観が集まり過去から未来を展望する各種セッション,萌芽的なポスターやワークショップなど充実のプログラムを企画した.さらに安心して集うための行動規範を定めた.ソフトウェアエンジニアリングの未来のため,学生は参加無料とした.セッション外の気軽な交流や懇親機会のオンライン提供については継続的な検討課題である.

(2) ウィンターワークショップ2022・オンライン(WWS2022)
2022年1月18日,21日の2日間にわたり,3つのテーマに分かれてオンラインで研究発表および討論した.オンライン化に伴い場所の制約が取り払われて柔軟に,ソフトウェア評価のメタ評価,形式手法,ダイバーシティといった旬のものを含む様々なテーマで集う機会となった.
4.その他

 今後も引き続きビジョンとコンセプトを明確としながら,それらを達成するように活動の計画と実施を進め,研究会会員に対するサービスレベルの向上に努めていき,オンライン開催形態の知見を活かして新たなサービス提供も模索し,さらに充実した活動を行っていきたい.

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◆システム・アーキテクチャ(ARC)研究会

[主査:井上弘士,幹事:今村智史,谷本輝夫,新田高庸,八巻隼人]

1.定例の研究会活動報告
 第237~240回の研究発表会を開催した.基本的にすべての会をIEICE CPSYと共催し,他の研究会と共催・連載する場合も,CPSY と合同でセッションを構成した.
  • 第237回 2021/07/20(火)~21(水)オンライン
    SWoPP.IEICE CPSY,DC, IPSJ HPC,OS,PRO,JSIAM MAPE などと連催,同時・連続開催.若手奨励賞 2件.
  • 第238回 2021/10/11(月)~12(火)オンライン
    HotSPA.IEICE CPSY,DC と共催・連催.若手奨励賞 0件.
  • 第239回 2022/01/24(月)~25(火)オンライン
    IEICE CPSY,RECONF,VLD,IPSJ SLDM と共催・連催.若手奨励賞 1件.
  • 第240回 2022/03/10(木)~11(金)オンライン
    ETNET.IEICE CPSY,DC,IPSJ EMB, SLDM と共催・連催.若手奨励賞 2件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 2021/07/19(月)に開催された The 5th cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming (xSIG 2021) を主催した.
3.総括

 2020年度に引き続き,2021年度も,基本的にすべての研究会を CPSY と連催とした.また,定期的な研究会以外においても,2017年度からスタートしたxSIG(cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures,and Programming)を PRO,HPC,OS 研究会と主催し,積極的に領域を跨いだ議論を展開する場を提供した.研究会活動としては,全て研究会がオンラインとなったが,昨年度の経験を活かしつつ,比較的スムーズに運営できた.また,HotSPA では海外大学で活躍する日本人学生を招待講演にてお招きし,学生視点での海外事情を共有頂いた.このようなイベントを通して世界に目を向けた若手研究者を増やすことは重要であり,今後もアーキテクチャ研究の活性化ならびに人材育成を進める予定である.

4.その他
 2020年度に引き続き,他研究会との連携を進め幅広い議論を展開した.また,幹事団ならびに運営委員からなる組織構成としては,産業界/学術界,専門分野,男女比,など様々な観点から多様性を高めることを意識した.昨今,半導体の重要性が見直され,様々な施策が始まろうとしている.このような状況において,半導体を部品としてのみ捉えるのではなく,デバイスや回路,アーキテクチャ,システムソフトウェア,プログラミング,そして応用までを見据えた分野横断的アプローチがより一層重要となってきている.このような中,AIアクセラレータや量子コンピュータなど,我が国においてもコンピューティング技術革新に向けた投資が進みつつあり,システムアーキテクチャ研究会の重要性は高まっていると考える.2022年度こそは徐々に対面形式での研究会へと移行できることを期待する.引き続き,魅力的な技術交流の場の提供を目指していきたい.

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◆システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)研究会

[主査:品川高廣,幹事:杉木章義,田所秀和,山内利宏, 松原克弥]

1.定例の研究会活動報告

 第152〜154回の研究発表会を開催した.

  • 第152回 2021年5月27日(木)~ 5月28日(金) オンライン
    システムソフトウェア一般に関する発表を募集し,マイグレーション,ファイルシステム・コンテナ,オペレーティングシステム,サーバ・クライアントシステム,性能改善の各テーマで計10件の発表がオンラインで行われた.また,初めての試みとしてシステム系国際会議論文の輪講会を開催し,6件の論文紹介が行われた.
  • 第153回 2021年7月19日(月)~7月21日(水) オンライン
    「並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ」の一部として複数研究会の共催の形態で開催した.オフロード,永続メモリ・並列分散,コンテナ・クラウドの各テーマで計9件の発表がオンラインで行われた.
  • 第154回 2021年3月1日(月)~3月2日(火) オンライン
    システムソフトウェア一般に関する発表を募集し,分析,性能改善,セキュリティ,実現技術の各テーマで計10件の発表がオンラインで行われた.また,新たに若手招待講演を実施し,1件の講演が海外から行われた.また,ブース発表・企業展示をGather.Town上で試行し,トヨタ自動車及びGoogleの展示が行われた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第33回 コンピュータシステム・シンポジウム 2021年12月2日(木)〜2日(金)
    場所:オンライン
  • コンピュータシステム全般に関する発表を募集し,スケジューリング,分散システム,データ,セキュリティ,信頼性の各テーマで論文ありが9件,論文なしが3件の発表が行われた.また,Gather.Town上でのポスター発表が17件行われた.また,招待講演が2件,トップカンファレンス採択論文凱旋講演が3件行われたほか,今年度から始まったシステムソフトウェア分野でのCREST/さきがけ採択者6名によるプロジェクト紹介が行われた.また,Gather.Town上で懇親会が開催された.
3.総括

 今年度もオンライン化で発表件数が例年よりは減少したが,一方で研究会への参加や準備の敷居が下がっていることを活用して,新たなイベントとして論文輪講,企業展示,プロジェクト紹介などを試行した.また研究会slackを導入して会員間の議論をしやすくしたりTwitterやFacebookなどのSNSを活用した広報活動の導入など,研究会を盛り上げるための新たな施策を様々試みた.今後は現地開催の再開で発表件数の回復が見込まれる一方,ハイブリッドへの対応やその場合のオンラインサービスのあり方など様々な課題が考えられる.単に元の形態に戻すだけではなく,オンライン技術の進歩を活かした研究会会員に向けたさらなるサービスの拡充など,新しい時代に向けた様々な改革をおこなっていきたいと考えている.

◆システムとLSIの設計技術(SLDM)研究会

[主査: 中村祐一,幹事: 瀬戸謙修,川村一志,廣本正之,細田浩希]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示す第195~198回の研究発表会を開催した.

  • 第195回: 発表件数 11件,10月15日,オンライン開催
    テーマ : Work-in-progress (WIP) ポスター発表【新企画】
  • 第196回: 発表件数 40件,12月1-2日,オンライン開催
    テーマ : デザインガイア2021 -VLSI設計の新しい大地-
    連催: VLD/ICD/DC/RECONF研究会
    協賛:IEEE CEDA All Japan Joint Chapter,
    IEEE CASS Japan Joint Chapter,
    IEEE SSCS Kansai Chapter
  • 第197回: 発表件数 29件, 1月24-25日,オンライン開催
    テーマ : FPGA応用および一般
    連催: 電子情報通信学会 VLD/CPSY/RECONF研究会
    合同: 情報処理学会 SIGARC研究会
    協賛:IEEE CEDA All Japan Joint Chapter
  • 第198回: 発表件数 65件, 3月10-11日,オンライン開催
    テーマ: 組込技術とネットワークに関するワークショップ ETNET2022
    合同:情報処理学会 SIGEMB/SIGARC研究会
    連催:電子情報通信学会 CPSY/DC研究会
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 以下のシンポジウムを開催した.

  • DAシンポジウム2021: 9月1日-9月3日,オンライン開催,発表件数 34件
3.総括

 本研究会は,システムLSIを中心とする電子装置の設計技術,設計自動化技術の研究分野をスコープとして活動している.2014年度に「システムLSI設計技術研究会」から改称を実施し,それに伴うスコープの拡大により,活動の活性化が進んでいる.

 研究会単独主催の「DAシンポジウム2021」は,新型コロナウィルスの影響によりオンラインにて開催となったが,参加者のアンケートからは好評を得ている.参加者数も,昨年(127名)と同等の”128名”となった.研究発表に加え,”企業デモ展示”や”アルゴリズムデザインコンテスト”などを企画している効果もあり,当研究会の活動が支持を得ていることが示されたと考えている.
 本年度は学生会員活性化の取組みとしてWork-in-progress (WIP) ポスター発表を新たに企画した.
 当日は11件の発表を通じ活発な議論が行われ参加者にも好評であった.本企画は来年度以降も継続して実施予定である.
 2008年度に創刊された,研究会独自のオンライン・トランザクション(TSLDM:Transactions on System LSI Design Methodology)は,2021年8月に第27号(Vol.14 August Issue)を発行した.

4.その他

 活動履歴や予定の詳細については,下記をご参照ください.
 http://www.sig-sldm.org/

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◆ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会

[主査:岩下武史,幹事:高橋大介,藤井昭宏,星 宗王,竹房あつ子,横田理央]

1.定例の研究会活動報告

 2021年度は,第179-183回の研究発表会を開催し,合計87件の発表があった.
 第179回研究発表会は,5月14日(金)にオンライン開催し,9件の発表があり,111名の参加があった.

  • 第179回研究発表会は,5月14日(金)にオンライン開催し,9件の発表があり,111名の参加があった.
  • 第180回研究発表会は,7月20日(火)-21日(水)の2日間,ARC,PRO,及びOSなどの研究会と共同で2021年並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ(SWoPP2021)としてオンライン開催され,29件の発表があり,初日112名,二日目131名の参加があった.
  • 第181回研究発表会は,9月27日(月)にオンライン開催し,8件の発表があり,75名の参加があった.
  • 第182回研究発表会は,12月6日(月)-7日(火)の2日間,オンラインにより開催され,17件の発表が行われ,初日94名,二日目86名の参加があった.なお,本研究発表会は応用物理学会 シリコンテクノロジー分科会との共催として開催し,同分科会からも若干名の参加があった.
  • 第183回研究発表会は,2021年3月17日(木)-18日(金)の2日間,オンラインにより開催され,24件の発表が行われ,初日104名,二日目98名の参加があった.

 これらの研究発表会では,近年の傾向である,GPUやFPGA等のアクセラレータを用いた高性能計算に関する研究,深層学習や高性能なストレージシステムなど,社会的な要請が強い研究課題に関する発表が目を引いた.また,大規模システム運用に資する研究や固有値計算,線形反復法等の数値解析に関する研究についても報告があった.
 また,2020年度の研究発表の中から,コンピュータサイエンス領域奨励賞2件,山下記念研究賞2件を推薦した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本研究会は,ARC,PRO,OSと共同で,2021年7月にThe 5th cross-disciplinary Workshop on Computing Systems, Infrastructures, and Programming(xSIG2021)を主催した.本シンポジウムは,SWoPP内でオンラインにて開催された.本シンポジウムの特徴は,査読付きの会議であるが,予稿集を作成せず,将来の学術論文誌,国際会議での発表を妨げることなく,むしろそれをプロモートすることにある.また,若手研究者,特に学生の研究活動を支援することに力をいれている.xSIG2021は,主査の岩下が組織委員長を務め,実施された.13件の一般論文発表が行われ,総計で184名の参加者を得た.
 2022年1月には,本研究会が最も重要な主催イベントと位置付けているInternational Conference on High Performance Computing in Asia-Pacific Region 2022(アジア・太平洋地域におけるハイパフォーマンスコンピューティング国際会議,HPC Asia 2022)を開催した.会期は2022年1月12日(水)-14日(金),オンライン開催で実施された.一般論文発表,ポスター発表について,多数の参加者を得て,盛況な会議となった.後日,組織委員会から,終了報告が提出される見込みである.HPC Asiaは2022年1月にオンラインにてSteering Committeeが開催され,2024年に神戸市もしくは名古屋市で開催されることとなった.本研究会は同会議の主催団体となることを予定しており,これまでの経験を生かして取り組んでいきたい.

3.総括

 HPC研究会は,2021年度に5回の研究発表会をすべてオンラインで実施した.発表件数は前年度とほぼ同数で,参加者については,オンライン開催の特性を生かし,現地開催よりも多くの参加者が総じて得られている.また,Slackを利用した質疑応答も有効に機能している.一方で,現地開催の場合に行われている偶発的なアイデア交換の場はオンラインでは形成されにくい印象があり,参加者からも現地開催を望む声が大きい.現地開催,ハイブリッド開催の実施が今後の課題となってくると考えられる.
 HPC分野では,「富岳」の運用が始まり,計算科学分野,計算機科学分野の双方で,大規模HPC環境を効率的に利用するための研究が進んでいる.また,Society 5.0に代表される人工知能・機械学習技術やICTを社会で効果的に活用するための研究が引き続き進められている.このような研究活動では,システムの省電力性能の改善など,HPC研究に期待される研究課題が多い.新型コロナウィルスの影響が引き続き懸念されるところではあるが,HPC研究会の研究成果が社会で活用されるように取り組む必要があると考えられる.

4.その他

 HPC研究会では,2018年に打ち出した ① 学生,若手研究者のEncourage,② HPC研究に関する成果の産業応用,計算科学を含む実アプリへの展開の促進 を実施してきた.2021年度には,学生発表を対象とした賞の創設,応用物理学会シリコンテクノロジー分科会との連携を実現した.2022年度は主査交代の時期であり,新幹事団による新しい施策が期待される.引き続きHPC研究会の発展に尽力していく所存である.

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◆プログラミング(PRO)研究会

[主査:中野圭介,幹事:Affeldt Reynald,石崎一明,田浦健次朗,千代英一郎,寺内多智弘,西田直樹,日高宗一郎,平石 拓,松田一孝,森畑明昌]

1.定例の研究会活動報告

 第134-138回の研究発表会を開催し,合計44件の発表があった.このうち,第135回(7月,SWoPP 2021)が他研究会との共同開催であり,残りの4回が単独開催である.昨年度に引き続き,本年度の研究発表会もすべて新型コロナウイルスの感染拡大の状況から現地開催を断念し,Zoomの利用によりオンラインで発表会を行った.
 令和3年度も,トランザクションプログラミング(PRO)と密着した体制で研究発表会を開催した.トランザクション(PRO)に投稿された論文は,まず研究会で発表され,発表会の直後に開催されるトランザクション(PRO)編集委員会において議論し,査読者を定めて本査読を行なった.学生の発表を促進するなどして研究会を活性化させることを目的に,投稿をともなわない短い発表もあわせて募集している.短い発表は,発表20分,質疑・討論10分としている.それ以外の発表については,例年通り,投稿の有無に関わらず,1件あたり発表25分,質疑・討論20分の時間を確保し,参加者が研究の内容を十分に理解するとともに,発表者にとっても有益な示唆が得られるように務めた.本年度は11件の「短い発表」があった.また,本年度は学会の支援する若手研究者招待講演制度を利用し,第137回において60分の講演を1件依頼し,研究会の活性化にも尽力した.
 発表総数は41件で,そのうち,トランザクションへの投稿件数は24件であった.本稿執筆時点では一部の投稿論文の採否が確定していないため,採択率に関する報告は行わないが,今後とも,編集委員会において査読の観点を論文の欠点を見つけて評価する減点法ではなく,論文の長所を見つけて評価するようにこころがけていく方針である.
 若手を対象としたコンピュータサイエンス領域奨励賞の受賞者を2名選出し,第136回研究発表会の場で受賞者およびその研究を紹介した.また,コンピュータサイエンス領域功績賞の受賞者を1名選出した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 情報処理学会4研究会(ARC,HPC,OS,PRO)の共同主催により,xSIG 2021を,7月19日にオンラインで開催した.
 また,日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア研究会が12月8日〜10日に主催した第29回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2021)に協賛した.

3.総括

 プログラミング研究会の平成28年度-令和3年度の発表件数は順に45件,41件,54件,39件,44件, 40件であった.研究発表の場の多様化などにより発表件数が減少傾向にある中で,オンライン開催に限定されていたにもかかわらず,令和3年度も例年通りの発表件数があったと言える.

4.その他
 令和4年度もこれまで同様に5回の研究発表会を予定している.令和3年度と同様にしばらくはオンライン開催が続くものと思われるが,開催時期の検討,査読方針や編集・査読体制の確認と検討をおこなうとともに,会員にとってより便利で有益な研究会となることを目指したい.

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◆アルゴリズム(AL)研究会

[主査:定兼 邦彦,幹事:浅野 泰仁,鈴木 顕,泉 泰介]

1.定例の研究会活動報告

 研究発表会を5回(第183~187回)開催し,全体で31件の発表があった.

  • (183回) 令和3年5月9日(土)9件.オンライン
  • (184回) 令和3年8月25・26日(水・木)4件.オンライン
  • (185回) 令和3年11月18・19日(木・金)3件.オンライン
  • (186回) 令和3年1月27・28日(木・金)7件.オンライン
  • (187回) 令和4年3月14日(月)8件.東京大学本郷キャンパス+オンライン

 このうち,第183回は電子情報通信学会コンピュテーション研究会 (COMP) との連催,第184回は第20回情報科学技術フォーラム(FIT2021)および電子情報通信学会コンピュテーション研究会 (COMP)との共催.第180回は電子情報通信学会の回路とシステム研究会 (CAS) およびシステム数理と応用研究会 (MSS) との連催,第186回は人工知能学会の人工知能基礎問題研究会 (FPAI) との併催である.4研究会との併催は4年前から継続しており,隣接研究分野の研究会と共同での研究会開催が定着している.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • FIT2021ではイベント企画として,チュートリアル講演「秘匿計算の最前線」を開催した.3件の講演を実施し,活発な議論が行なわれた
  • アルゴリズム研究会では,韓国における同分野の研究コミュニティと連携して,Korea-Japan Joint Workshop on Algorithms and Computation (アルゴリズムと計算理論に関する日韓合同ワークショップを過去20年以上に渡り開催しているが,本年度は,昨年度同様海外から日本への入国が厳しい状況であったため開催中止とした.
  • 協賛という形ではあるが,バングラデシュやインドの研究グループが開催している 国際会議International Workshop on Algorithms and Computationを例年支援しており,今年度も引き続きこれを実施した,会議3月24日~3月26日にインドネシア(Universitas Jember)およびオンラインで開催された.なお,本研究会の伊藤健洋教授が招待講演を行った.
3.総括

 本研究会が研究対象とするアルゴリズムの研究は長い歴史を持ち,また計算機科学における理論的基盤の大きな一翼を担っているが,実応用・社会への波及という観点からは隣接分野への展開もより一層重要となっている,来年度以降も引き続き,連催・併催での研究会や招待講演を通じて応用分野との連携を深めるとともに,国際連携活動も継続していきたいと考えている.

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◆数理モデル化と問題解決(MPS)研究会

[主査:関嶋政和,幹事:大上雅史,笹山琴由,花田良子,林 亮子,吉本潤一郎,渡邉真也]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

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◆組込みシステム(EMB)研究会

[主査:田中清史,幹事:出原章雄,大川 猛,高瀬英希,渡辺晴美]
1.定例の研究会活動報告

 第57回~59回の研究発表会を開催.組込みシステムは情報処理各分野の横断的分野であることから,本年度も一部は各関連研究会との共催,およびET&IoT 2021との併設開催として研究発表会を実施した.

  • 第57回研究会(6月28日, オンライン):単独開催.招待講演1件,口頭発表4件,LT 1件
  • 第58回研究会(11月18日,ハイブリッド):ET&IoT 2021との併設開催.招待講演1件, 口頭発表8件
  • 第59回研究会 (3月10~11日,オンライン):ETNET2022として,システム・アーキテクチャ研究会,システムとLSIの設計技術研究会,および電子情報通信学会コンピュータシステム研究会,ディペンダブルコンピューティング研究会と共催,口頭発表16件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • APRIS2021 (11月29日~12月2日)
      組込みシステム研究会の運営委員,Prince of Songkla University(PSU)関係者,および豊田通商NEXTYエレクトロニクス(タイランド)株式会社関係者を中心とした運営体制で,英語による会議をオンラインで開催した.前半2日間は基調講演・招待講演・研究報告,パネルセッション等からなる本会議,後半2日間は学生や若手技術者がモデルベース設計・チーム開発手法を学びながらロボットコンテストを行う内容であった.
      本会議では,ロボット・IoT関連の技術に関する講演が行われた.基調講演2件,招待講演2件,研究論文発表はRegular Paper 14件,Work In Progress Paper 11件,ポスター 14件であった.本会議の参加登録人数は,タイから21名,日本から56名の合計77名(招待を含めて82名)であり,活発に交流がなされた.後半はオンラインツールを利用するPBL形式とし, 学生がモデルベース設計・チーム開発手法を学びながらシミュレータを活用し,知的なドローンのためのソフトウェア開発を行った.タイから12名,日本から5名が参加し,混合で4チーム作り,Robot Operating System (ROS)とGazeboシミュレータで動くドローンを飛ばし,アプリケーション・シナリオを考え,設計開発した.この取り組みは文部科学省enPiT-Embの教育プログラムの一環として行われた.
3.総括

 研究活動の国際化を考慮して立ち上げた国際会議APRISが4回目の開催を迎え,コロナ禍の影響が懸念されたが,前回開催時以上の論文数を集めることができた.また,研究発表会ではオンライン開催にともない従来のポスター形式発表が困難であったため,昨年度同様に「短い発表」のカテゴリを実施し,研究初期段階のアイデアの発表を推奨したことからAPRISと研究発表会の棲み分けができた.

4.その他

 2021年度はコロナ禍の影響でオンライン開催が主流であったが,11月の研究発表会は緊急事態措置等が解除されていたため,ハイブリッドで開催した.これにより,オンラインによる参加者数増加と併せて,現地での参加者は知識・技術共有のための交流の場を持つことができた.今後も状況を見ながら積極的にハイブリッド形式での開催を行っていきたい.

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◆量子ソフトウェア(QS)研究会

[主査:今井 浩,幹事:小野寺民也,國廣 昇,田中 宗,徳永裕己,西村治道,藤井啓祐,増原英彦,山下 茂,山本直樹]
1.定例の研究会活動報告
  • 第3回の研究発表会を7月1日および7月2日に開催した.
    前回に引き続きオンラインで開催した.発表件数は15件と前回からは減少したが,前回の研究会から3ヶ月しかなかったことを考え ると妥当な件数と考えられる.発表時間を十分にとるために2日間 で開催し,1件あたり30分(発表20分,質疑10分)の枠を確保できたため,活発な質疑を行うことができた.また,本研究会で扱う 内容の周辺領域として量子鍵配送に関する招待講演を佐々木寿彦 氏(東大)に依頼した.なお,参加者は93名と前回よりも微減となった.
  • 第4回の研究発表会を10月14日および10月15日に開催した.
    立命館大学での現地開催とZoomによるオンライン開催のハイブリッド開催を当初は予定していたが,新型コロナウイルスの感染状況に より開催大学がイベントの開催を禁止する状況であったため,約1か月前にオンライン開催のみに変更する決定を行った.一般の発表は13件と前回より微減であったが,招待講演を2件とし,全体で2日 間の開催として1件あたり30分(発表20分,質疑10分)のプログラム構成とした.発表内容は量子ソフトウェアに関して,量子計算の利用方法から具体的なアプリケーションまで多岐にわたうものであった.招待講演は,Balint Koczor氏(University of Oxford)および根本香絵教授(NII)の2名に依頼した.海外の研究者に招待 講演をお願いできたのは,オンライン開催のメリットの一つと考えられる.なお,参加者は前回とほぼ同数の94名であった.
  • 第5回の研究発表会を3月24日および3月25日に開催した.
    日本アイ・ビー・エム新川崎事業所での現地開催とZoomによるオンライン開催のハイブリッド開催を予定していたが,東京都神奈川県においてまん延防止等重点措置が延長になったため,3月3日にオンライン開催のみに変更する決定を行った.発表件数は33件と急増し,1件あたり25分(発表17分,質疑8分)として,2日間のプログラムに辛うじて収容することができた.こうした状況であったが,貪欲にも招待講演の企画も行い,初日の午前8時から9時に設定した.発表内容は,量子ソフトウェアに関して,理論から応用まで多岐にわたるものであり,招待講演は,Jay Gambetta氏(IBM Fellow, VP of Quantum Computing, IBM Quantum)に依頼し,発表30分質疑30分の形式で実施し,活発な議論が展開された.参加者は前回から倍増し133名であった. 
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 特に実施しなかった.

3.総括

 本研究会発足後2年度目であったが,初年度に続きコロナ禍の影響を受け,3度実施した研究発表会はすべてオンライン開催となったが,それぞれ2日間の開催とし,発表と質疑を合わせて25分から30分の時間を確保し,また引き続きSlack等も活用し,より効率的かつより効果的な運営に意を配った.
 登録会員数は2022年3月28日の時点で144名となり,前年度比30%増であり,量子ソフトウェアという分野の特徴から情報系以外からの参画も多くあり,コミュニティが順調に形成されつつあると考える.

4.その他

 2022年度も7月10月3月の計3回の研究発表会をそれぞれ2日間の日程で開催する予定である.
 なお,立ち上がりの2年間を主査として牽引した東京大学の今井浩先生にかわり,2022年度からは主査は立命館大学の山下茂先生となる.山下次期主査の抱負は次の通りである.「登録会員や発表件数が順調に伸びている今までの2年間の活動を継承して,日本における量子コンピュータに関係する研究者や技術者が情報交換および交流を行える活動の場を提供していきたい.」

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情報環境領域

◆マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会

[主査:田上敦士,幹事:中沢 実,重安哲也,川上朋也, 福元徳広, 寺西裕一]

1.定例の研究会活動報告

 第187-190回の研究発表会を,MBL,ITS,EIP,CSECと合同で開催した.今年度の発表件数は,招待講演を除き57件であった.第189回として高知県高知市においてオンラインと現地を組み合わせたハイブリッド形式での実施以外は,コロナの影響によりオンライン形式での開催となった.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモーバイルシンポジウム(DICOMO2021)
    2020年6月30日(水)から 7月2日(金)にオンラインにて開催された.DPS研究会関連では,5セッション,19件(招待講演1件を含む)の発表があった統一テーマセッションにおいては,諏訪 博彦先生(NAIST)に「スマートシティ実現のための自給自足型自律連携情報処理アーキテクチャ」というタイトルで招待講演を頂いた.

  • マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2021)
    今年度で29回目となった本ワークショップは,2021年10月25日(月)から27日 (金)に鹿児島県霧島市・霧島観光ホテルでハイブリッド形式で開催された.昨年のDPSWS2020での反省点などを活かし,今年も大きな問題もなく終了した.論文発表25件,デモ発表5件,ポスター発表13件の研究発表を合宿形式で行い,参加者は89名(現地参加65名/オンライン47名)であった.投稿されたすべての論文は,プログラム委員によって並列査読された.

  • 論文誌「ネットワークサービスと分散処理」特集号
    従来の分散処理とネットワークの研究分野にとどまらず,当研究会の研究分野に関する優れた論文を一括掲載することを目的として特集号を企画し,ゲストエディタに野呂 正明様(富士通研究所)を迎え2022年2月に発行された.合計33編の論文が投稿され,4回の編集会議において慎重な審議を経た上で,22件の論文が採録された(採録率 66.7%).全体として,幅広いテーマ・研究者層の論文を受け入れるという理念と,丁寧な査読により質の向上を図るという方針の特徴を出すことができたと考える.
3.総括

 本研究会では,4回の定例研究会,シンポジウム,ワークショップ,論文誌特集号を通して,研究者相互の交流と研究に対する活発な意見交換の場を提供することができた.昨年から継続して,ハイブリッド開催という新しい研究会/ワークショップの開催形式を実施できた事,改めて,ご協力頂いた皆様に感謝する.今後も,DPS関連研究者の更なる研究の活性化を進めていく予定である.

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◆ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会

[主査:志築文太郎,幹事:五十嵐悠紀,小倉加奈代,木村朝子,草野孔希,高嶋和毅,村尾和哉,山添大丈]
1.定例の研究会活動報告

 第193~197回の研究発表会を開催した.各回のテーマと招待講演,発表件数等は以下の通りである.

  • 第193回(オンライン)2021/6/1-2
    日本バーチャルリアリティ学会,ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース専門研究委員会(SIGDeMO),映像情報メディア学会ヒューマンインフォメーション研究会(HI),電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE)と共催もしくは連催
    発表件数:25件(内HCI研11件)
  • 第194回(オンライン)2021/8/23-24
    招待講演:宮武茉子氏(東京大学)「料理として美味しい研究を目指して」
    発表件数:20件
  • 第195回(兵庫県 淡路夢舞台国際会議場,オンラインのハイブリッド)2021/11/30-12/1 UBIと共催
    発表件数:51件(内HCI研30件)
  • 第196回(沖縄県 アートホテル石垣島,オンラインのハイブリッド)2021/1/28-29
    発表件数:36件
  • 第197回(東京都 国士舘大学世田谷キャンパス,オンラインのハイブリッド)2022/3/14-16
    招待講演:椎尾一郎氏(お茶の水女子大学)「日用品コンピューティングの応用とインタフェースの発想」
    発表件数:57件
 以上,発表総件数189件(内HCI研154件)

 第193回~197回研究会より,以下の16件を学生奨励賞として表彰した
  • 第193回研究会
    國武 悠人(慶應義塾大学)
    「HMD利用経験の有無がVR空間における落下感覚知覚に与える影響」
    高橋 希実(東京大学)
    「脚部の腱電気刺激による身体傾斜感覚の提示」
  • 第194回研究会
    川上 雄大(立命館大学)
    「Face AVAS:時系列を伴う感情の表現が可能な顔アイコン作成システムの提
    綿谷 晃太郎(公立はこだて未来大学)
    「音を用いたカジュアルな遠隔コミュニケーションの拡張手法の提案」
    韮澤 雄太(東京大学
    「タッチパネルにおける錯視現象を利用したPseudo-Hapticsの生起」
  • 第195回研究会
    伊藤 駿汰(慶應義塾大学)
    「移動型スロープによるHMDと電動車椅子で構成したVRライドの上昇感覚の向上」
    川上 勲(立教大学)
    「対話エージェントにおける問診と傾聴の比率が情報収集に与える影響」
    柳生 遥(神戸大学)
    「スポーツにおける機械判定システムのための人の納得感に基づく判定基準調整手法」
  • 第196回研究会
    冨永 浩暉(筑波大学)
    「手首の屈曲および伸展により操作される仮想キーボードの提案」
    小貫 智弥(筑波大学)
    「海鳥の移動データの比較分析のための可視化ツールの開発」
    加藤 麻奈(青山学院大学)
    「植物のメタファを用いたテレワーカーの感性的状態の表現方法の調査」
    武藤 駿嗣(芝浦工業大学)
    「Virtual Reality空間における撮影練習システムの提案と評価」
  • 第197回研究会
    菊地 亜美 (宮城大学)
    「ハムスターの健康の管理と維持を支援するシステムの開発」
    田中 遼祐 (京都工芸繊維大学)
    「ソーシャルタッチのための柔軟な触覚センサの開発」 
    三宅 陽子 (宮城大学)
    「自発的な遊びの中で音楽を学べる子ども向け玩具の開発と遊びの分析」
    谷 菜々子 (東京電機大学)
    「料理レシピ利用中に減災知識習得を促す情報提示の設計検討」
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 インタラクション2022シンポジウム(2022/2/28-3/2)をGN研・UBI研・EC研・DCC研と共催した.今回のインタラクションは,HCI研の木村 朝子 幹事(立命館大学)が大会長を担当し,COVID-19流行の影響でオンライン開催となった.基調講演としては,青山学院大学の古橋大地先生に「地図の民主化が紡ぐデジタルツインの未来」と題して,OpenStreetMapという世界最大級の市民参加型オープンデータ普及活動への取り組みと,オープンな地図データの重要性やその現状の課題と展望についてご講演いただいた.オンライン開催とはなったが,運営委員の皆様の多大なるご尽力のおかげで,参加者も500人を超え,質・量ともにレベルの高いシンポジウムとなった.

3.総括

 通常研究会での発表件数が,昨年の140件から189件(HCI研としては110件から154件)となり,昨年から大幅に増加した.なお,3回の研究会をハイブリッド形式で開催したが,その際には研究会を少しでも安全なものとするために,研究会積立金を活用して従来より2倍以上の収容人数を有する会場を確保した.また,前述のようにインタラクション2022シンポジウムも,COVID-19流行の中,多くの参加者を迎え,大成功であった.このように,研究会活動は全体として引き続き活発である.

4.その他

 2022年度も引き続き研究会の更なる活性化に努める所存である.

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◆情報システムと社会環境(IS)研究会

 [主査:畑山満則,幹事:本田正美,居駒幹夫,後藤 晶]

1.定例の研究会活動報告
 第156~159回の研究発表会を開催した.
  • 第156回 2021/06/05(土) オンライン開催
  • 第157回 2021/09/06(月) オンライン開催
  • 第158回 2021/12/04(土) ハイブリッド(青山学院大学+オンライン)開催
  • 第159回 2022/03/07(月) オンライン開催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第11回災害コミュニケーションシンポジウム 2021/12/24(金) オンライン開催セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会およびインターネットと運用技術(IOT)研究会と共催災害時の情報共有や課題などについて基調講演4件を行い,本シンポジウム11年目を迎えてのパネルディスカッションを開催した.また,シンポジウムに先立ち危機管理に関連する国際会議であるISCRAMのProceedingを題材にした勉強会,IFIPWG5及びITDRR2021の報告が行われた.

3.総括

 情報システムの設計,社会実装を取り扱っている研究会であるが,近年は,行政データオープン化などの情報政策の評価や行動経済学に基づくシステム分析など,これまで当研究会ではあまり取り上げられていなかった研究発表が増加している.この流れは,COVID19の感染拡大防止という世界的な課題にもつながっており,対策として開発された情報システムの提案や評価といった研究にもつながっている. 

4.その他

 COVID19まん延防止の観点から研究会は,オンライン開催を基本としていたが,入院を必要とする感染者や新規感染者の増加がある程度おさまった12月の研究会はハイブリッド開催を行った.現地とオンラインを円滑につないで研究会を運営するためには,ウハウの蓄積が必要であるが,遠隔地から参加が見込まれることから,今後もハイブリッド開催を継続してくことを考えている.

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◆情報基礎とアクセス技術(IFAT)研究会

[主査:難波英嗣,幹事:熊野 正,村上晴美,大島裕明,金沢輝一]

1.定例の研究会活動報告

 第143〜146回の研究会を開催した.

  • 第143回 2021/07/30(金) オンライン開催
  • 第144回 2021/09/16(木)〜17(金) オンライン開催
    IEICE DE,IPSJ DBSと共同開催
  • 第145回 2021/02/24(木) オンライン開催
  • 第146回 2022/03/25(金) オンライン開催
    IPSJ DCと共同開催
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 なし.

3.総 括

 当研究会は,情報に関する原理を解明し,それに基づいて情報アクセスに関する技術の発展を目的としている.近年は,情報のモデリングや可視化に関する基礎研究,情報検索の技術やシステムに関する応用研究,言語情報の理解に関する人工知能研究,ユーザの情報行動に関する認知科学系の研究などを取り込む学際横断的な研究会へと成長している.そこで,幅広い領域に関係する研究者間の交流を促進するために,2020年度に引き続き,2021年度も当学会ならびに関連学会の研究会と合同による開催を実施した.これにより,当研究会は幅広い領域の研究者間の交流促進に一定の役割を果たしてきたと言える.

4.その他

 様々な関連研究会との合同開催は,互いの良い面を引き出して成長を続けることができる反面,両者の位置付けが分かりづらくなるという問題も生じる.当研究会には,「情報基礎(情報に関する原理の解明)」と「アクセス技術」という2つの大きな柱がある.これまで合同開催してきた他研究会は,これら2つの柱のいずれかに関連するものであったが,2つの柱を結びつける研究こそ,当研究会の独自性をより明確にするものであると考える.2022年度は,これまでの研究発表に加え,国際会議におけるオーガナイズドセッションなどの企画により,「情報基礎」と「アクセス技術」を同時に扱う研究の推進を目指す.

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◆オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)研究会

[主査:笠井裕之,幹事:徐 建鋒,松村誠明,金井謙治]

1.定例の研究会活動報告

 第113-116回の研究発表会を開催した.

  • 第113回研究発表会
    日時:2021年6月24日
    会場:オンライン開催
    連催:電子情報通信学会 スマートインフォメディア研究会(IEICE-SIS)
    共催:映像情報メディア学会 立体映像技術研究会(ITE-3DIT)
    テーマ:知的マルチメディアシステム,組込み応用システム,立体映像技術,一般
    発表件数:12件
    AVM賞(AVM最優秀賞1名,優秀賞2名)の受賞式およびAVM最優秀賞受賞記念講演を実施
  • 第114回研究発表会
    日時:2021年8月25日, 26日
    会場:オンライン開催
    連催:電子情報通信学会 画像工学研究会(IEICE-IE),マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会(IEICE-EMM),ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(IEICE-LOIS)
    共催:映像情報メディア学会 メディア工学研究会(ITE-ME),電気学会 通信研究会(IEE-CMN)
    テーマ:マルチメディア通信/システム,ライフログ活用技術,IP放送/映像伝送,メディアセキュリティ,メディア処理(AI,深層学習),一般
    発表件数:14件
  • 第115回研究発表会
    日時:2021年11月25日~26日
    会場:オンライン開催
    連催:電子情報通信学会 通信方式研究会(IEICE-CS),画像工学研究会(IEICE-IE)
    共催:映像情報メディア学会 放送技術研究会(ITE-BCT)
    テーマ:画像符号化,通信・ストリーム技術,一般
    発表件数:15件
  • 116回研究発表会
    日時:2022年2月25日
    会場:オンライン開催
    テーマ:人の理解・合成技術と関連技術及びスポーツなどへの応用,画像符号化,マルチメディア情報処理,一般等に関わる技術課題
    発表件数:15件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 画像符号化シンポジウム,映像メディア処理シンポジウム(PCSJ/IMPS)
    日時:2020年11月15日~17日
    会場:ハイブリッド開催(オンライン,御殿場高原ホテル)
    主催 電子情報通信学会 画像工学研究専門委員会
    共催 映像情報メディア学会 メディア工学研究委員会,電子情報通信学会 信号処理研究専門委員会
    協賛:画像電子学会
3.総括

 本年度は,映像音声に関する符号化,変換,編集,伝送,検索,認識等について定例研究会4件とシンポジウムを開催した.COVID-19の影響を受け,シンポジウムを除き研究会はすべてオンライン開催という形態をとった.特に,継続的に学生向けの研究会発表の機会を維持するため,萌芽的研究内容を取り扱う学生セッションを設け若手研究者の参加を促す施策を行った.また,2020年度のAVM研究会発表の中から優秀な若手研究者に対しAVM最優秀賞,AVM優秀賞を授与し,AVM最優秀賞受賞記念講演も開催した.2022年度は,関連研究会とさらに綿密に連携し,引き続き当該研究分野全体の活性化に取り組む予定である.

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◆グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会

[主査:井上智雄,幹事:塩澤秀和,福島 拓,宮田章裕,川口信隆,角田啓介]

1.定例の研究会活動報告

 2021年度は以下の通り,第114-116回の研究発表会を開催した.

  • 第114回(2021年5月10-11日 オンライン開催):発表15件
    SPTと共催,電子情報通信学会LOIS研究会と連催.
  • 第115回(2022年1月20-21日 オンライン開催):発表56件
    CDS,DCCと共催.
  • 第116回(2022年3月14-15日 国士舘大・オンラインのハイブリッド開催):発表25件
    単独開催.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は以下の通り,シンポジウム2回,国際会議1回,ワークショップ1回を開催した.

  • DICOMO2021シンポジウム(2021年6月30日-7月2日 オンライン開催):
    発表224件,デモ5件,招待講演・特別講演9件
    1997年より開催しているDICOMOシンポジウムは,DPS,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,CDS,DCCと共催である.
     
  • 第27回コラボレーション技術とソーシャルコンピューティングに関する国際会議(CollabTech2021)(2021年8月31日-9月3日 オンライン開催)
    発表12件
    2005年に第1回を開催し,2019年からはCRIWGと統合,名称変更して開催している.
    国際会議CollabTech 2021は,オンラインで開催され,59人が参加した.
    標記研究分野における論文発表(Full paper 5件,Work-in-Progress paper 4件)およびポスター発表(3件)を通じて,当該分野の学術的発展に寄与するとともに,各国から参加した研究者に意見交換の場を提供することができた.
     
  • グループウェアとネットワークサービスワークショップ2021(2021年11月19日 オンライン開催):
    発表10件(査読付き論文2件,一般論文4件,ポジション4件)
    2004年に第1回を開催して以来,GN研究会ならではの発表の場を提供するべく開催している.質の高い研究成果の報告だけでなく,ポジションペーパーと言われる研究の芽や方向性に関する報告など,ワークショップにふさわしい多様な研究報告が行われた.今年度は,新型コロナ感染症対策でオンラインで開催したが.今年度の状況を反映した研究の他,魅力ある研究発表が多数された.
     
  • インタラクション2022(2022年2月28-3月2日 オンライン開催):
    招待講演1件,一般講演15件,インタラクティブ発表 173件)
    1997年より開催しているインタラクションシンポジウム.HCI,UBI,EC,DCCと共催.
    今回で26回目となる「インタラクション2022」は,招待講演,登壇発表,実機の展示デモンストレーションを行うインタラクティブ発表(デモ),および前回からの引き続きである発表者と参加者との議論を目的としたインタラクティブ発表(ポスター)で構成された.登壇発表15件(インタラクション特集号からの招待1件を含む)と,インタラクティブ発表(デモ)119件,インタラクティブ発表(ポスター)54件が採択され,すべてオンラインで開催した.
3.総括

 当研究会は,1993年度の発足以来,人と人をつなぐコラボレーション技術に関して,理論から応用,情報科学から社会科学と幅広い学際的研究活動を活発に推進してきた.この間,Webなどのグループウェアの実用化が急速に進んだ.この動向を踏まえて,2001年度より,研究会名称をグループウェアとネットワークサービス研究会へと変更し,現在ではネットワークアプリケーション,インターネットサービス,ゲーミフィケーション,コラボレーション支援などの広い研究分野をカバーしている.
 例年,定例研究会を開催する以外にも,合宿形式のワークショップ(GNワークショップ),2016年度から毎年開催となっている国際会議(CollabTech),2回の研究会合同シンポジウム(dreamDICOMO,インタラクション)を主催している.今年度も昨年度引き続き,新型コロナウィルス感染症対策で,活動のほぼすべてがオンラインになった.しかしながら,オンライン時代に合わせた新たな研究成果や,発表・質疑応答における新たな取り組みも見られるようになり,オンライン中心の活動を通じて本研究コミュニティの活性化に貢献することができた.
 また論文誌ジャーナル特集号を発行しており,令和3年度特集号においても多くの論文(13件,うち1件はテクニカルノート)を採録した.

4.その他

 研究会関連メンバへの関連情報提供サービスとして,平成13年4月から毎月メーリングリストによるニュースレターの発行を継続しており,現在約200名がメーリングリストに登録されている.

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◆ドキュメントコミュニケーション(DC)研究会

[主査:秋元良仁,幹事:大場みち子,中挾知延子,藤原琢也,菅沼 明]

1.定例の研究会活動報告

 今年度は,4回の研究会,13件の研究発表,3件の招待講演,1件のミニセッション,1件の全体ディスカッションを実施した.

  • 第121回研究会
    日時:令和3年7月15日(木)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    電子情報通信学会ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS)と連催
    テーマ:ライフログ活用技術,オフィス情報システム・ドキュメントのデジタル化・行動認識/行動推定と情報通信システムおよび一般
  • 第122回研究会
    日時:令和3年10月29日(金)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    テーマ:ドキュメントコミュニケーション分野一般(物語の生成と物語性の強弱)
  • 第123回研究会
    日時:令和4年1月21日(金)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    テーマ:ドキュメントコミュニケーション分野一般(テレワークにおけるドキュメントコミュニケーション)
  • 第124回研究会
    日時:令和4年3月25日(金)
    場所:ハイブリッド開催(対面:東洋大学白山キャンパス8601教室,オンライン:WebEx)
    情報処理学会情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)との連催
    テーマ:ドキュメントコミュニケーション分野一般
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし.

3.総括 

 本研究会は,デジタルドキュメントをコミュニケーションの媒体として,それらを取り巻く多様な課題の解決に向けて研究活動を実施している.
 定例研究会においては,研究会登録者・参加者の増加をめざし,電子情報通信学会 ライフインテリジェンスとオフィス情報システム研究会(LOIS),情報処理学会情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)との連催を実施した.他研究会・団体との情報交換を活発に実施する事ができ,有意義な研究活動をすることができた.
 また,新型コロナウイルス感染症への対策として,3回の定例研究会はオンライン形式で開催,1回の定例研究会は対面・オンラインのハイブリッド形式で開催した.オンライン形式の開催においては,オペレーションの習熟向上に伴い昨年度に比べスムースな研究会運営をすることができた.しかしながら,ハイブリッド開催においては,対面・オンラインそれぞれの参加者のコミュニケーションを円滑にするために,現地担当者が機材準備から操作,フォローアップに至るまで全て担うことになり,その負担の大きさが明らかになった.
 今後は,参加者増加につながる施策として,ウィズコロナ・アフターコロナを見据え,ドキュメントを活用したハイブリッド型研究会の開催等,新企画を立案し,研究会の活性化を検討していきたい.

4.その他 

 活動履歴や今後の活動予定については,下記をご参照ください.
 http://sigdd.sakura.ne.jp/index.php

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◆モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会

[主査:山口弘純,幹事:上坂大輔,田村孝之,廣森聡仁,山口高康,吉廣卓哉]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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◆コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会

[主査:須賀祐治,幹事:千田浩司,大木哲史,大東俊博,林 卓也,三村 守,井口 誠]

1.定例の研究会活動報告

 第93回~第96回の研究発表会を開催した.

  • 第93回 2021年 5月13日~14日(オンライン,発表27件)
    合同開催:IOT研究会
    連催:情報通信マネジメント研究専門委員会(ICM)
  • 第94回 2021年 7月19日~20日(オンライン,発表54件)
    合同開催:SPT研究会
    連催:情報セキュリティ研究専門委員会(ISEC),
    連催:技術と社会・倫理研究専門委員会(SITE),
    連催:情報通信システムセキュリティ研究専門委員会(ICSS),
    連催:マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究専門委員会(EMM),
    連催:ハードウェアセキュリティ研究専門委員会(HWS),
    連催:バイオメトリクス研究専門委員会(BioX)
  • 第95回 2021年11月8日~9日(オンライン,発表27件)
    合同開催:SPT研究会,EIP研究会
  • 第96回 2022年3月10日~11日(オンライン,発表51件)
    合同開催:DPS研究会

 各研究発表会ごとに数件のCSEC優秀研究賞を授与した.また,推薦論文制度の規程に基づき対象論文の推薦を行った.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • コンピュータセキュリティシンポジウム2021(CSS2021):
    セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との共催で,マルウェア対策研究人材育成
    ワークショップ2021(MWS2021),プライバシーワークショップ2021(PWS2021),
    ユーザブルセキュリティワークショップ2021(UWS2021),OSSセキュリティ技術
    ワークショップ2021(OWS2021)と併催の形で,10月26日~29日にオンラインにて開催した.
    また,新規に企画セッションとしてブロックチェーンセキュリティワークショップ(BWS2021)も開催した.
    CSS全体の参加者数は746名,投稿数は154件であり,昨年度の参加者数759名と同程度であった.
    CSSおよび各ワークショップの優秀な論文に対しては,
    各論文賞(CSS2021最優秀論文賞/優秀論文賞,CSS2021学生論文賞)やCSS奨励賞を授与した.
    また,セキュリティ分野の著名な研究者を招いた基調講演を設けた.
  • 16th International Workshop on Security(IWSEC2021):
    今回で16回目の開催となる国際会議であり,電子情報通信学会情報セキュリティ
    研究専門委員会(ISEC)との共催で,オンラインにおいて2021年9月8日~10日の日程で
    開催した.5件のポスター発表に加え,37件の投稿論文からRegular paper 11件
    (採択率29.7%),Short paper 3件の非常にレベルの高い論文を精選し,充実した内容の論文集が作成された
    (Springer LNCSシリーズで出版).日本を含む6ヶ国から計90名の参加者がオンライン
    から参加し,国際色豊かな会議となった.また,昨年に続き本会議から特に優れた
    論文を情報処理学会論文誌に推薦論文として推薦した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2021)シンポジウム:
    10の研究会が集い幅広い分野をカバーしたシンポジウムとして,2021年6月30日~7月2日にオンラインで開催した.
    CSECはCSEC/SPT合同セッションを含む6つのセッションを設けた.
    また,CSECの発表から,2件の優秀論文賞が授与された.

  • 論文誌「Society 5.0を実現するコンピュータセキュリティ技術」
    Society 5.0を実現するコンピュータセキュリティ技術をテーマとした特集号を企画した.
    28件の投稿から17件(英語論文は8件)の論文を採録し,2021年9月に発行した.
    2022年9月発行の予定で次の特集号「量子時代をみすえたコンピュータセキュリティ技術」
    を企画し,編集作業を進めている.

3.総括

 CSEC研究会登録者数は研究会会員数約600名を本年度も引き続き保っている.定例研究会の発表件数は昨年度と比べると微減であったものの,新型コロナウイルス感染症のまん延によりオンライン開催が主となった以前(2019年度以前)と比べると合計発表件数は増加している.国内シンポジウムCSS2021は昨年度と引き続きオンライン開催となったが,発表件数が微減したものの参加者数は昨年度と同程度を保った.国際会議IWSEC2021は初のオンライン開催であった昨年と比べて参加者数が増加しており,オンサイトの頃から微減程度まで回復している.また,引き続き質の高い論文投稿が多く集まっている.総じて,新型コロナウイルス感染症が昨年度と同様に収束せずにオンライン化が継続している状況にも対応できていると言え,来年度も本研究会の活動をさらに活性化させるための施策を継続していく.また,本研究会の活動に留まらず,我が国のコンピュータセキュリティ分野全体の発展への貢献に努めていく.

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◆高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会

[主査:重野 寛,幹事:石田繁巳,川井 明,佐藤健哉,花房比佐友]

1.定例の研究会活動報告

 定例研究会は,以下の通り,4回開催した.

  • 第85回ITS研究会:2021年5月27日(木)〜28日(木)/オンライン(Zoomを利用)
    DPS研究会(合同),MBL研究会(合同),信学会SeMI研究会(連催)と連携して開催した.当初,石垣市での開催を計画していたが,新型コロナウイルス感染症への対策のため,オンライン開催に変更した.全体で33件の研究発表があり,活発な議論が行われた.
  • 第86回ITS研究会:2021年9月7日(火)/オンライン(Zoomを利用)
    信学会ITS研究会(連催),電気学会ITS研究会(共催)と連携して開催した.招待講演1件と研究発表7件があり,活発な議論が行われた.
  • 第87回ITS研究会(一般講演・WiP):2021年12月6日(月)~8日(水)/松江勤労者総合福祉センター 松江テルサ(ハイブリッド.Zoomを利用)
    MBL研究会と共催にて対面とオンラインのハイブリッドで開催した.初日はMBL研究会25周年記念イベントを開催し,2件の招待講演と研究者によるリレートークが行われた.全体で21件の研究発表(一般講演)と15件のWork-in-Progress(WiP)発表が行われた. WiPについては例年の合宿形式での議論は見送られたものの,会期全体を通じて活発な議論が行われた.
  • 第88回ITS研究会:2020年3月8日(火)〜9日(水)/オンライン(Zoomを利用)
    ITS研究会単独で開催した.当初対面での開催を計画していたが,最終的にオンラインでの開催とした.全体で11件の研究発表があり,活発な議論が行われた.初日の午後にITS研究フォーラムを開催し,研究会からは自然な流れでフォーラムに参加できるようにした.

 定例研究会の各回での講演を評価して,優秀な論文や発表を選定している.2021年度全体を通じて,研究会優秀論文5件,研究会優秀発表6件,研究会奨励発表7件,研究会WiP奨励発表1件を選定した.
 定例研究会では自動車通信,自動運転や協調走行,交通の予測に関する研究報告に加え,自動車や二輪車に関するセンシングについての研究報告が増えてきている.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • ITS研究フォーラム:2022年3月8日(火)/オンライン
    「モビリティからソサエティへ – 自動運転の高度化と社会展開に向けて」をテーマとして,5名の招待講演を行った.レベル4自動運転や協調走行に向けた研究開発と街や地域への自動運転サービスの導入について,最新の動向を共有し,議論する場とした.当初,対面・オンラインのハイブリッド開催を計画していたが,コロナ禍の状況を考慮し,オンライン開催に変更した.第88回研究会と併せて開催し,研究会と研究フォーラムで相互に広報した.参加者は154名と,大変,盛況であった.産業界からの参加者は半数を超え,本テーマへの社会的関心の高さがうかがわれた.研究開発,実証実験,社会実装に関わる識者の皆様からご講演に加え,質疑も活発に行われた.全体として有意義なシンポジウムとなった.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2021):2021年6月30日(水)~7月2日(金)/オンライン(Zoomを利用)
    本シンポジウムは,DPS,GN,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,CDS,DCCの合同よる大規模なシンポジウムである.統一テーマ「離れた人々をつなげるwithコロナ時代のデジタル技術」を掲げ,特別招待講演1件,招待講演8件,一般講演224件,デモ5件の研究発表が8パラレルセッションにて行われ,幅広い分野の研究者の間で活発な議論が行われた.ITS研究会関連では,7セッション,27件(招待講演1件を含む)の発表があった.谷口恒氏(ZMP代表取締役社長)に「宅配ロボット,いよいよ解禁!課題と可能性について」の題目で招待講演を頂いた.ITSに関係する多くの研究者がこのシンポジウムに参加し,交流を深めた.

  • 論文誌特集号「ニューノーマル時代の高度交通システムとパーベイシブシステム」(令和4年1月発行)
    MBL研究会と ITS研究会に関わる分野の論文を一括掲載することにより,この分野の研究をさらに推進し,その発展に寄与することを目的として,MBL研究会と共同で論文誌特集号を企画した.ゲストエディタに清原良三氏(神奈川工科大学)を迎え,当研究会の主査,幹事,運営委員も編集委員会として参画した.16件の投稿があり,慎重な審議の結果,最終的に7件を採録した(採録率43%).採録された論文のテーマはモバイルネットワーク,AIや統計分析技術のモバイルコンピューティング分野への応用,運転支援などの交通環境,位置推定技術など多岐に渡る.招待論文として石原進氏(静岡大学)に車両間通信の研究開発動向に関するサーベイ論文の寄稿をいただいた.全体として,最新の研究成果をタイムリーに発表する場を提供できた.
3.総括
 ITS研究会では,4回の定例研究会,シンポジウム,研究フォーラム,論文誌特集号を通して,高度交通システムとスマートコミュニティに関わる研究者の交流と意見交換の場を提供することができた.研究会の多くやシンポジウムは,新型コロナウィルスへの対策からオンライン開催となったが,議論や質疑応答は活発に行われた.本研究会が対象とする領域は広く,また社会的な注目も高いことから,さらに多くの研究者との交流の場となり,本分野の研究の活性化に貢献していきたいと考える.皆様の積極的なご参加とご協力をお願いしたい.

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◆ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会

[主査:中澤 仁,幹事:榎堀 優,清田陽司,西山勇毅,前川卓也,渡邉拓貴]

1.定例の研究会活動報告

 第70-73回の研究発表会を開催した.

  • 第70回研究発表会 2021年6月3日(木),オンライン
    ※2020年度UBI研究会優秀論文賞・学生奨励賞表彰式を開催
    ※2020年度UBI研究会国際発表奨励賞(後期)の受賞者による国際会議発表・参加報告を実施
    ※発表:11件
  • 第71回研究発表会 2021年9月2日(木)~9月3日(金),オンライン
    ※共催:高齢社会デザイン(ASD)研究会
    ※共催:コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
    ※共催:モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会
    ※発表:25件(共催分を含む)
  • 第72回研究発表会 2021年11月30日(火)~12月1日(水),淡路島夢舞台 (オンラインハイブリッド開催)
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
    ※2021年度UBI研究会国際発表奨励賞(前期)の受賞式を実施
    ※発表:51件(共催分を含む)
  • 第73回研究発表会 2022年3月7日(月)〜3月8日(火),オンライン
    ※共催:モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会
    ※連催:電子情報通信学会 センサネットワークとモバイルインテリジェンス (SeMI) 研究会
    ※発表:33件(共催分を含む)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2021)シンポジウム
    2021年6月30日(水)~7月2日(金) オンライン
    ※共催:一般社団法人情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会,高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会,ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会,インターネットと運用技術(IOT)研究会,セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会,コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

  • インタラクション2022
    2022年2月28日(月)~3月2日(水),オンライン
    ※共催:ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会,グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会,エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会,デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
3.総括

 2021年度も4回の定例研究発表会を開催し,他分野や産業界との連携および,研究会内での学術的連携に力を入れた.前者としては,他研究会や他学会との研究会共同開催,東京ビッグサイトで開催された展示会への出展を通じて,本研究会関係者に対して多様な機械を創出できた.後者については,研究会内で運営委員によるショートプレゼンテーションを行い,互いに研究の方向性や興味を知る良い機会となった.
 研究会としても,分野を盛り上げるために,研究発表会での発表から,4件の優秀論文賞と,7件の学生奨励賞,1件の企業発表賞,7件のUBIヤングリサーチャー賞を選出した.また,国際発表奨励賞についても引き続き,学生に対してユビキタスコンピューティングシステム関連国際会議への参加をサポートし,有力国際会議における本研究コミュニティのプレゼンス向上につながった.

4.その他

 本研究領域における国際的なプレゼンスをさらに高めるために,学生や若手研究者の活躍に寄与する施策を推進する.特に,MBL研究会やCDS研究会と共同して開催する学生スマートフォンアプリコンテストや,若手研究者による招待講演,引き続き実施する各章の授与はこれにあたる.
 産業界との接合を強力化するために,民間企業を研究会に引き込む施策を実施する.具体的には研究会に協賛制度を構築し,より多くの若手研究者を支援する仕組みやより良いジェンダーバランスに寄与しうる仕組み等を検討し,企業と大学の情報交換を緊密にする.
 これまで10回以上にわたって継続している論文誌特集号は引き続き実施し,本分野の研究成果蓄積を狙っていきつつ,そうした成果が著名国際会議での発表につながるような施策を検討していく.

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◆インターネットと運用技術(IOT)研究会

[主査:北口善明,幹事:池部 実,石橋勇人,坂下 秀,佐藤 聡,中村 豊,松本亮介,村上登志男]

1.定例の研究会活動報告

 以下に示すように第53~56回の研究発表会を開催した.

  • 第53回 2021年 5月13日 (木) ~14日 (金)
    場所:オンライン開催
    発表件数:一般7件 (全体: 一般27件)
    ※コンピュータセキュリティ (CSEC) 研究会と共催
    ※電子情報通信学会情報通信マネジメント (ICM) 研究会と連催
  • 第54回 2021年 7月 9日 (金)
    場所:百周年中村記念館 (九州工業大学 戸畑キャンパス) + オンライン
    発表件数:一般8件,招待講演2件 + パネルディスカッション
  • 第55回 2021年 9月 6日 (月)
    場所:オンライン開催 + 情報基盤センター (名古屋大学 東山キャンパス) (エクスカーションのみ)
    発表件数:一般6件 (全体: 一般7件,招待講演2件)
    ※情報セキュリティ心理学とトラスト (SPT) 研究会およびオープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループと合同
  • 第56回 2022年 3月 7日 (月) ~ 8日 (火)
    場所:学術情報メディアセンター (京都大学 吉田キャンパス) + オンライン
    発表件数:一般22件 (全体: 一般47件,招待講演1件,シンポジウム招待講演7件)
    ※オープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループと合同
    ※電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) および技術と社会・倫理 (SITE) 研究会と連催

 いずれの研究会においても,情報教育関連,インターネット運用技術,分散シ ステム運用技術,ネットワーク構築,セキュリティ,性能評価など,幅広いテーマで議論が行われた.今年度は今後の新型コロナウイルス感染症との共存を想定し,可能な限り現地開催を交えたハイブリッド開催にて実施した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第14回インターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2021)
    本シンポジウムは,「本格的なDXを支える運用技術をめざして」というメインテーマのもと,2021年11月25日 (木) ~ 26日 (金) にオンラインで開催された (後援:電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会,ACM SIGUCSS Tokyo Chapter).当初は東北大学で開催される予定であったが,COVID-19の現状を鑑み,昨年に引き続きオンラインで開催することとなった.
    講演数は,講演数は,招待講演1件,一般講演 (口頭発表 (査読あり) 9件,ポスター発表 (査読あり) 14件 (合計23件)) であった.招待講演では,東北大学の藤本一之氏に "東北大学「全学DX」実践記" と題して東北大学におけるDXの取り組みに関する講演をいただいた.
    シンポジウムに併設する企業展示では,株式会社Fusic様によるオンライン展示システム: frAAAt用いており,コロナ禍にもかかわらず17社から出展をいただいた.なお,IOTS2016から開始した参加企業による「冠賞」も継続して実施し,今年は2社から発表者に受賞が行われた.
    シンポジウム参加者数は,1日目は113名,2日目は92名 (のべ123名:一般参加81名) と非常に多くの参加者に恵まれ,活発な議論が展開された.今年のシンポジウムも,学生による発表が多いシンポジウムとなり,加えて,例年同様に研究の先駆けとなるような興味深い発表が行われ,有意義な内容となった.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム (DICOMO2021)
    本シンポジウムは,2021年 6月30日 (水) ~ 7月 2日 (金) にオンラインにて本研究会を含む10研究会の共催により開催された.本研究会に関連したテーマで4つのセッション (一般12件,招待講演1件) が開催された.招待講演として,三宅悠介氏 (GMOペパボ) に「なめらかなシステムと運用維持の未来」と題して講演をいただいた.

  • The 9th IEEE International Workshop on Architecture, Design, Deployment and Management of Networks & Applications (ADMNET2021)
    本ワークショップはIEEE Computer Societyが主催し本会が後援する国際会議COMPSAC2021の一部として2021年 7月12日 (月) にオンラインイベントとして開催された.

  • 第11回災害コミュニケーションシンポジウム (DCS2021)
    本シンポジウムは,2021年12月24日 (金) にオンラインにて,セキュリティ心理学とトラスト (SPT) 研究会および情報システムと社会環境 (IS) 研究会と共催し,災害時の情報共有や課題などについて情報交換を行った.講演は一般5件 (基調講演4件を含む) であり,基調講演の発表者による意見交換をパネルディスカッションにて開催した.

  • 論文誌「新しい生活様式を見据えたインターネットと運用技術」特集
    本特集号では前年末のインターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2020) との連携を図っている.今回は「新しい生活様式を見据えたインターネットと運用技術」をテーマとした.本特集号には8編の投稿があり,最終的に5編の論文を採録した (採択率62.5%).今年度も昨年と同様に論文募集に先立って論文執筆アドバイスの取り組みを実施したが,採録のハードルを著者が認識したことによって投稿件数が減少することとなった.ただこのおかげで,逆に質の高い論文が投稿されたのではないかと想定でき,採択率が高い値となった一因であると考えている.引き続き,次年度もアドバイス精度を実施する予定としている.

  • 論文誌トランザクション デジタルプラクティス「新しい生活様式を見据えたインターネットと運用技術」特集
    論文誌特集号と同じテーマによる論文誌トランザクションにおける特集号を企画した.本特集号には5編の投稿があり,4編が条件付き採録に至っている.今回の特集号では,IOTS2020において発表され,2020年度の藤村記念ベストプラクティス賞となり推薦された論文も採録のうえ掲載される予定となっており,シンポジウムから特集号論文誌および特集トランザクション論文誌という一連の流れを確立できつつあると考えられる.
3.総括

 IOT研究会では,従来から計算機・ネットワーク運用技術に関する優れた研究を高く評価し,それらを論文化したり国際的に発表したりすることを推奨している.計算機やネットワーク運用上のベストプラクティスに関する研究発表に対する藤村記念ベストプラクティス賞 (2015年度創設) を今年度も授賞し,論文誌トランザクション ディジタルプラクティスへ推薦論文として投稿を促している.またIOT研究会元主査や幹事,運営委員が中心となって2014年度に設立したACM SIGUCCS東京支部も本研究会と連携して活動しており,このような研究活動をますます促進している.
 今年度は,withコロナ時代を鑑み,可能な限り現地開催を併用するハイブリッド開催で研究会開催を進め,ハイブリッド開催時に開催会場に必要な機能やノウハウの整理を実施することが出来たと考えられる.この取り組みは次年度以降も継続し,他研究会やシンポジウムへの応用を進めていく予定である.

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◆セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会

[主査:金岡 晃,幹事:坂本一仁,毛利公一,金森祥子]

1.定例の研究会活動報告

 2021年度は,第42回~第46回の研究発表会を開催ならびに企画した.

  • 第42回 2021 (令和3) 年05月10日 (月)~05月11日 (火) オンライン
  • 第43回 2021 (令和3) 年07月19日 (月)~07月20日 (火) オンライン
  • 第44回 2021 (令和3) 年09月06日 (月)~09月07日 (火) オンライン
  • 第45回 2021 (令和3) 年11月08日 (月)~11月09日 (火) オンライン
  • 第46回 2022 (令和4) 年03月07日 (月)~03月08日 (火) オンライン
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は,次のシンポジウム,論文誌ジャーナル特集号,研究会企画を実施した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2021)シンポジウム(共催)
    2021 (令和3) 年06月30日 (水) ~07月02日 (金) オンライン
  • コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2021(共催)/ユーザブルセキュリティワークショップ(UWS)2021
    2021 (令和3) 年10月26日 (火) ~10月29日 (金) オンライン
  • 第11回災害コミュニケーションシンポジウム (共催)
    2021 (令和3) 年12月24日 (金) オンライン
  • 論文誌「デジタル社会の情報セキュリティとトラスト」特集
    2021年12月発行
  • ユーザブルセキュリティ・プライバシ(USP)論文読破会5
    2021 (令和3)年07月21日 (水) オンライン
3.総括

 2021年度は,2020年度に引き続きCOVID-19の影響で全てのイベントがオンラインになった.各研究会やシンポジウム等のイベントにおいて,その都度オンサイト開催の検討やハイブリッド開催の検討と準備をしており,COVID-19状況下でも安定した研究会活動を進めるべく活動したが,例年の研究会活動に比して運営の負担は少なくなかった.すべてオンライン開催となったもののハイブリッド開催の準備事項や検討事項など,研究コミュニティとしてのあらたな形を議論する重要な機会でもあった. &emsp研究会運営としては,運営安定化を狙い各種ドキュメントや連絡手段の再整備を図り,いくつかは安定した運用につなげることができた.

4.その他

 2022年度は,COVID-19の影響により再びオンサイトでのイベント開催が可能になるタイミングを伺いつつ,2020-2021年度で培ったオンラインノウハウを活かしたより充実した研究会活動を推進する.引き続き,会員及び関係者の方々には積極的な論文投稿と参加をお願いしたい.

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◆コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会

[主査:峰野博史,幹事:神山 剛,神崎映光,齊藤義仰,高橋秀幸,花田雄一,樋口 毅,廣井 慧]

1.定例の研究会活動報告

 第31-33回の研究発表会と第9回学生スマートフォンアプリコンテストを開催した.

  • 第31回研究発表会 2021年5月20日-21日,オンライン開催 発表7件(招待講演1件,特別講演1件)
  • 第32回研究発表会 2021年9月2日-3日,オンライン開催 発表25件
    ※共催:MBL,UBI,ASD研究会
    優秀発表賞,学生奨励賞,CDS活動貢献賞の表彰式を実施
  • 第9回学生スマートフォンアプリコンテスト,オンライン開催
    ※共催:MBL,UBI研究会
  • 第33回研究発表会 2022年1月20日-21日,オンライン開催 発表56件
    ※共催:GN,DCC研究会

 本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け,現地開催の予定を変更するなどして,当初予定の研究発表会を3回開催することができた.なお,研究発表会開催直前に急遽,開催形式を現地開催からオンライン開催に変更するなどの対応が必要となったが,発表者および参加者の皆様にも柔軟にご対応いただいたお陰で,企業,大学からコンシューマ・デバイスとシステムに関する幅広い分野の発表と活発な議論が行われ盛況であった.また,第9回学生スマートフォンアプリコンテストを開催し,11チームの学生が2回の審査を経て賞を受賞することができた.

2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2021)シンポジウム,7月13日-15日,オンライン開催
    ※共催:DPS,GN,MBL,CSEC,ITS,UBI,IOT,SPT,DCC各研究会

  • EEE COMPSAC 2021: CDS 2021 (The 9th IEEE International COMPSAC Workshop on Consumer Devices and Systems held in conjunction with COMPSAC2021), 2021年7月12日-16日,All-Virtual

  • 情報処理学会論文誌:コンシューマ・デバイス&システムの発行状況
    Vol.11(2021) 計9編
3.総括

 2021年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた.特に,現地開催で準備を進めていた研究発表会は,急遽,オンライン開催への変更を余儀なくされたが,例年どおり3回の研究発表会を実施できた.全3回の研究発表会がオンライン開催となったが,様々な企業からの発表および参加があり,実際に運用が開始されたコンシューマシステム,実践的なコンシューマデバイスやサービスに関する発表と活発な議論が行われた.加えて,本年度で第9回目となる学生スマートフォンアプリコンテストにおいては,企業からの協賛による企画・運営の実施という初の試みを行うことができた.オンライン開催となったが,多くの企業の協賛のお陰で95件の応募,最終審査では11件のプレゼンテーション・表彰式が行われ,大盛況となった.2021年度において,情報処理学会論文誌 コンシューマ・デバイス&システム(CDSトランザクション)は,9編の論文を採択し掲載済みである.2022年度は,引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の状況を考慮し,ハイブリッド開催なども検討しながら柔軟な対応で研究会の管理・運営を行う.

4.その他

 2022年度は,引き続き従来の取り組みをさらに活性化させるとともに,企業および大学に加えて,学生会員・ジュニア会員をはじめとする若い世代の学生と学会をつなぐ架け橋としての役割を担うような新たな取り組みにもチャレンジしたい.また,産学交流,技術者の相互情報交換の場の提供に加えて,研究発表会を通した地域活性化,さらなる学会会員数,研究会登録会員数,学生会員数,ジュニア会員数の増加につながるようなイベントを企画し,本研究会の更なる活性化を目指す.

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◆デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

[主査:阿倍博信,幹事:井上亮文,小川剛史,木原民雄,巻口誉宗]

1.定例の研究会活動報告

 下記の研究会を開催した.

  • 第28回研究発表会
    2021年6月3日(木),オンライン開催
    発表件数:2件(DCC優秀賞1件)
  • 第29回研究発表会(CGVI,CVIM共催)
    2021年11月5日(金)~6日(土),オンライン開催
    発表件数:29件(DCC 7件)(DCC優秀賞2件)
  • 第30回研究発表会(GN,CDS共催)
    2022年1月20日(木),21日(金),オンライン開催
    発表件数:55件(DCC 18件)(DCC優秀賞4件)
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 下記のシンポジウムおよび発表会を開催した.

  • マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2021)シンポジウム
    2021年6月30日(水)~7月2日(金),オンライン開催
    ※主催
    マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会
    グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
    モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会
    コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会
    高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会
    ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
    インターネットと運用技術(IOT)研究会
    セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会
    コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究
    デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会

  • インタラクション2022
    2022年2月28日(月)〜3月2日(水),オンライン開催
    ※主催
    ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会
    グループウェアとネットワークサービス(GN)研究会
    ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)研究会
    エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会
    デジタルコンテンツクリエーション(DCC)研究会
     
  • 情報処理学会論文誌:デジタルコンテンツ(DCON)の発行
    17号 (Vol.9, No.2, Aug. 2021)採録:2件
    18号 (Vol.10, No.1, Feb. 2022)採録:3件
3.総括

 研究会の実施について,ここ数年は,6月は単独開催,11月はCGVI,CVIMとの共同開催,1月はGN,CDSとの共同開催という形で進めている.発表件数は6月は5件前後,11月が10件前後,1月は20件に近い発表が集まり,合計は27件と2020年度の23件から微増となった.DCC優秀賞は7件の発表が受賞する形となった.
 また,2020年度に引き続き,結果的には,研究会,シンポジウムなど全てのイベントをオンライン開催で実施することになった.また,今年度もオンライン開催への変更にともない,DICOMOシンポジウム併設デジタルコンテンツ制作発表会は中止となった. 

4.その他

 今後は,新型コロナウィルス対策を意識した研究会の運営が求められることになるが,感染対策を意識しながら,現地開催とオンライン開催の良さを両立したハイブリッド開催に取り組んでいきたい.

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◆高齢社会デザイン(ASD)研究会

[主査:石川翔吾,幹事:阿部明典,岡田 誠,鏑木崇史,中澤篤志,松浦 博]

1.定例の研究会活動報告

 第21-23回の研究発表会を開催した.

  • 第21回研究発表会(MBL/CDS/UBI共催)
    2021年9月2日-3日,オンライン開催
    発表件数:25件(ASD2件)
  • 第22回研究発表会
    2022年1月26日,オンライン開催
    発表件数:2件
  • 第23回研究発表会
    2022年3月23日,ハイブリッド開催(オンライン,加賀市イノベーションセンター コワーキングスペース)
    発表件数:6件
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし

3.総括

 コロナの影響もあり招待講演者や会場の都合が調整できず日程の変更が生じたが,当初予定通り3回の研究会を実施した.第23回ではハイブリッドで開催することができ,次年度の研究会の実施方法として手応えがあった.本研究会らしい幅広い発表があったが発表件数の少ない回もあったため,発表時期や発表の仕組みも含めて発表のしやすい場を作っていく予定である.来年度は研究会の中で,当事者を巻き込んで交流するような場を作り,新しいことにチャレンジすることを後押しするような取り組みにもチャレンジしていきたい.

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メディア知能情報領域

自然言語処理(NL)研究会

[主査:関根 聡,幹事:横野 光,木村泰知,笹野遼平,内海 慶,古宮嘉那子,須藤克仁,吉野幸一郎]

1.定例の研究会活動報告

 第248〜251回の研究発表会を開催した.コロナ感染症対策により全ての研究発表会はオンラインで実施した.今年度の研究会も未だにコロナの影響を引きずり,申し込者が少なかった(それぞれ5件,13件,8件,9件).現地開催ができないための影響があると考えられる.自然言語処理の研究分野は引き続き,深層学習の様々な応用が試みられており,特に若い方からその方面での研究発表が多数あった.一方,リソースや評価データーの構築の発表,実世界応用の研究開発報告の論文も散見され,自然言語処理技術の幅広い方向性が確認された.

  • 第248回(2021年5月)@オンライン
    NL研と以下の2研究会の合同研究会として開催した.
    ・情報処理学会 コンピュータビジョンとイメージメディア研究会(CVIM)
    ・電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会(PRMU研)
    最近,言語のグラウンディング先として,および,実世界での応用を目指して画像処理と言語処理の境界領域の研究が盛んになっており,双方の研究者の交流を図ることを目的に,この合同研究会を開催した.特別講演,チュートリアル講演を実施した.
    ・特別講演 「手順実施動画からの手順書生成」 森信介(京大)
    ・チュートリアル講演「Vision and Languageと分野を取り巻く深層学習手法の紹介」品川 政太朗(奈良先端大)
  • 第249回(2021年7月)@オンライン
  • 第250回(2021年9月)@オンライン
  • 第251回(2021年12月)@オンライン
    「音声言語および自然言語処理シンポジウム」として電子情報通信学会 言語理解とコミュニケーション研究会 (NLC),電子情報通信学会 日本音響学会 音声研究会(SP),情報処理学会 音声言語情報処理研究会(SLP)による合同開催を実施した.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 なし.

3.総括

 研究会の活性化を進めるために,(a)自然言語処理研究会優秀研究賞の授与,(b)若手研究者による招待講演の常設化を継続している.例年行なっている,音声系の研究会との合同開催だけではなく,今年度は画像系の研究会との合同開催も行い,自然言語処理の底辺を広げる活動を行なった.

4.その他

 自然言語処理の研究分野では,自然言語処理学会の年次大会,YANSの会,NLCなど同じような研究会や学会があり,日程調整,論文集めに苦労している.今後の開催方法については様々なことを考えに入れて検討していく必要がある.自然言語処理の研究会としての貢献を続けていきたいと考えている.なお,今年度で主査の関根は退任し,新しい主査として須藤さんに引き継ぐことになっている.

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◆知能システム(ICS)研究会

[主査:大倉和博,幹事:清 雄一,大知正直]

1.定例の研究会活動報告
  •  第203回研究発表会では,言語処理・知能システムの社会応用をテーマに,学術的な新規性だけでなく実応用という点についても重きを置き,2021年7月2日にオンラインにて研究会を開催した.本研究会は電子情報通信学会 言語理解とコミュニケーション研究会と共催した.研究会では医療データ,SNSデータ,企業情報データを用いた分析,機械学習手法の適用など実社会への応用領域に関連する多様な取り組みが発表された.全部で9件の発表と活発な議論,意見交換が行われた.
  • 第204回,205回研究発表会は,複数の知能システムが適切に調和/協調するためのエージェント/マルチエージェントシステムに関する研究や分析事例について共有する場を提供するため,日本ソフトウェア科学会 マルチエージェントと協調計算(MACC)研究会及び人工知能学会 データ指向構成マイニングとシミュレーション (DOCMAS) 研究会と共同で実施した.第204回研究発表会は2021年9月15日,16日に開催した.マルチエージェントシミュレーションを用いた交通システム理解,文脈に応じた推薦システム,介護マッチング等,全部で23件の発表と活発な議論が行われた.第205回研究発表会は2022年2月21日に開催した.金融のマルチエージェントシステム,深層学習を用いた画像解析,プライバシ保護データマイニング等,全部で26件の発表と活発な議論が行われた.
  • 第206回研究会は,人工知能学会,情報処理学会,電子情報通信学会,社会情報学会の各研究会との共催で「社会システムと情報技術研究ウィーク in ルスツ 2022(WSSIT2022)」として開催した.人工知能や社会・経済システムのモデル化・データマイニング・シミュレーション・ネットワーク分析,計算社会科学,複雑系の解明と利用,環境・福祉・金融・デジタルコンテンツなどに関する社会システムの諸問題と情報技術など,人間生活や社会システムと情報技術に関連する基礎的研究から応用研究に関する分野横断的な発表があり,116人が参加した.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし.

3.総括
 例年とほぼ同じ活動を維持できた.

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◆コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会

[主査:藤吉弘亘,幹事:田中正行,出口大輔,延原章平,橋本敦史,波部 斉,米谷 竜]

1.定例の研究会活動報告

 第226~229回の通常の研究発表会を下記のように開催した.各研究発表会では,以下のようなテーマを設定し,テーマに沿った特別講演(年間合計9件)の企画や一般発表の募集を行った.

  • 2021年5月:卒論・D論セッション(NL共催,PRMU連催)
  • 2021年11月:保存と復元と表現のCV/CG技術(CGVI,DCC共催)
  • 2022年1月:多様なカメラを用いたメディア処理 (MVE,SIG-MR連催)
  • 2022年3月:微分可能レンダリング(PRMU連催)

 各研究会では,参加者の投票による以下の賞を授与し,若手研究者の奨励を積極的に行っている.

奨励賞:希望者によるポスター形式の発表の中から選定(各研究会1名,合計4名)
卒論セッション最優秀賞,優秀賞:5月の卒論セッション発表者から選定(最優秀賞1名,優秀賞4名)

 さらに,今年度からは,近年顕著な発展を見せ,研究者の注目を集めているテーマを毎回一つ取りあげ,チュートリアル講演を実施している.今年度のテーマは以下の通りである.チュートリアル講演のスライドは研究会Webページで広く公開し,その内容を加筆修正の上で書籍として出版する計画にしている.

  • 2021年5月:Vision and Languageと分野を取り巻く深層学習手法の紹介
  • 2021年11月:Visual SLAM入門 ~発展の歴史と基礎の習得~
  • 2022年1月:マルチタップCMOSイメージセンサとマルチアパーチャ光学系によるコンピュテーショナルイメージング
  • 2022年3月:微分可能レンダリング
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第24回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2021)を,7月27-30日の4日間,オンラインで開催した.電子情報通信学会PRMU研究会との共催であり,1,438名の参加者があった.昨年度よりも論文投稿者,参加者ともに増加しており,このコミュニティにおいて活発な研究活動が行われている証左であると言える.
 MIRU2021は2020に引き続きオンライン開催となったが,「学会は議論する場である」というMIRUの理念のもと,slackを併用してできるだけ活発な議論と交流ができるように工夫した.MIRU2020に続いて学生参加者は無料とし,機械学習・コンピュータビジョン分野に興味がある学生に本分野の研究をアピールすることができた.
 FIT2021(8月25-27日)においては,イベント企画として「人間・ロボットの協調のためのCV/PR技術」を企画した.この企画はPRMUとの共同企画であり,CVIM研究会は本テーマに基づく2件の招待講演を企画し,PRMU研究会は一般投稿によるセッションを開催した.

3.総 括

 研究会発表に対するコメント制度,卒論・D論セッション,ポスターセッション・奨励賞,研究会推薦論文制度など,研究者育成の活動を重視してきた.コンピュータビジョン分野のトップカンファレンスに採択される日本人若手研究者の数は増加傾向にあり,本研究会の現在までの取り組みもその一因となっていると考えられる.2020年度に続き,COVID-19の影響で2021年度の研究会も全てオンライン開催となった,オンライン開催のノウハウが蓄積され,円滑に実施できるようになっているが,新たな交流の不足など限界も明らかになっている.今後は対面・オンライン両者の良い点を取り入れたハイブリッド開催などの検討が必要である.

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◆グラフィクスとCAD(CG)研究会

[主査:土橋宜典,幹事:今給黎隆,金森由博,岡部 誠,岩崎 慶,高山健志]

1.定例の研究会活動報告

第182-185回の研究発表会を開催した.

  • 第182回 テーマ:マルチメディアおよびCG技術一般
    6月25日(金) Zoomによるオンライン開催
    発表件数 4件
  • 第183回 テーマ:国際的に通用する研究を組み立てる戦略をオンラインで惜しみ無く議論しよう
    8月25日(水) Zoomによるオンライン開催
    発表件数 5件
  • 第184回 テーマ:保存と復元と表現のCV/CG技術[CVIM, DCC研究会との合同開催, 芸術科学会NICOGRAPH2021との共催]
    11月5,6日(金,土)Zoomによるオンライン開催
    発表件数 26件(本研究会からの参加は 件) 招待講演 2件,チュートリアル講演1件
    発表件数 28件(本研究会からの参加は 7件) 招待講演 2件
  • 第185回 テーマ:産業応用を見据えた研究及びCG技術一般
    3月11, 12日(金,土)Zoomによるオンライン開催
    発表件数 12件 招待講演 2件
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • Visual Computing 2021
    9月28日~10月1日 オンライン開催
    発表件数 30件,ポスター発表 33件,招待発表 16件 特別講演 1件 総参加者 545名
    モデリング,レンダリング,画像合成,アニメーション,物理シミュレーションなど,多岐にわたる分野での研究が報告された.
3.総括

 コロナ禍の中,昨年度に引き続き,すべての研究発表会・シンポジウムがオンラインでの開催となった.回数を重ねて運営にも慣れ,また,遠方からの参加も気楽に行えるなど,オンライン開催のメリットも多いことが分かった.昨年同様,発表件数や参加者もコロナ禍以前と比較して大幅な増減はみられなかった.その対策として,第184回研究発表会は芸術科学会・NICOGRAPHとの共催を実施した.しかし,依然として,全般に発表件数を増加に転じさせることは難しく,さらなる工夫が必要である.

4.その他

 オンライン開催(もしくはハイブリッド開催)は今後も継続したい.

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◆コンピュータと教育(CE)研究会

[主査:兼宗 進,幹事:白井詩沙香,越智 徹,長瀧寛之,渡邉景子]

1.定例の研究会活動報告

 第160回~163回の研究発表会をオンラインで開催し,第164回の研究発表会を千葉工業大学で開催した.発表総数は86件であった.また,後述のシンポジウムにも43件の発表が行われており,安定した研究発表活動が行われている.2014年度から設けている学生セッションの発表件数は37件となり,定着したと考える.これまでと同様に学生セッションで行われた発表のクオリティは高く,今後の研究の発展を期待し,発表者の中から10件の学生奨励賞を選出した.論文作成のアドバイスを行う研究論文セッションには10件の発表があった.このような模擬査読は情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」と連携して論文投稿の活性化につながっている.このような試みは,研究発表会の活性化につながっているので,今後も継続していきたい.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年8月18日~29日に「情報教育シンポジウム SSS2021」をオンラインで開催した.本シンポジウムは,情報教育,教育の情報化に関わる幅広い分野の教育者や研究者の参加を募り,初回のSSS99以来,熱気のこもった研究発表会となっており,今回は43件の発表が行われた.また,招待講演は,国立教育政策研究所の田﨑丈晴先生をお招きし,高等学校の教科「情報」の実施に向けた準備についてお話いただいた.

3.総括

 当研究会は,情報の本質を理解し,教育の実践をしっかりと視野に捉えながら情報教育の可能性を探ることにより,情報教育に関連する学界と教育界へ寄与することを目的としている.近年では,小学校からのプログラミング教育が開始され,プログラミング教育に関する研究成果を活かしていくべき状況となっている.また,学生セッションの定着により,若い世代の研究者が発表しやすい環境が整備でき,新しい技術の利用など,柔軟で幅広い視野の研究発表が増えてきており,今後一層,研究会活動の充実が期待される.一方で,研究会発表論文の質の向上を目指し,CLE研の協力の下,論文誌「教育とコンピュータ」を2015年1月に創刊した.安定した掲載数を維持しているが,今後も研究論文セッション等と連携することで,論文数が増加することを期待している.以上のように研究発表会,論文誌の双方を通じて,質的・量的に充実した研究会活動を社会へアピールしていきたいと考えている.

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◆人文科学とコンピュータ(CH)研究会

[主査:耒代誠仁,幹事:鹿内菜穂,中村 覚,西岡千文,橋本雄太]

1.定例の研究会活動報告
  • 第126回 2021年5月22日(土)@オンライン 発表9件
    例年通り,企画セッションとして学生セッション(ポスター発表)を設け,運営委員の選考により1件の奨励賞を授与した.
  • 第127回 2021年8月28日(土)@オンライン 発表11件
    一般口頭発表6件のほか,企画セッション「コロナ禍を通して得た大学教育/人材育成に関する知見」を設けた.同セッションでは,当研究会にとっての永遠の課題である人材の育成についてコロナ禍に照らした発表が行われ,様々な議論が実施された.
  • 第128回 2022年2月19日(土) @オンライン 発表14件
    一般口頭発表に,予想を大きく上回る14件の登録,投稿があり,企画セッションの実施は見送ることになった.普段は他研究分野で活躍されている方々の発表もあり,境界領域の研究発表会として大変盛り上がった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 第23回人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2022)
    日程:2021年12月11日(土)-12日(日)
    会場:オンライン(拠点:関西大学 千里山キャンパス)
    共催:関西大学 アジア・オープン・リサーチセンター
    主催:情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会
    実行委員長:沈国 威(関西大学)
    プログラム委員長:守岡知彦(京都大学)

  • 「『越境する』デジタルヒューマニティーズから,『総合知』としてのデジタルヒューマニティーズへ」というテーマに対して,140名の参加者が集まり,合計44件の研究発表(口頭発表23件,ポスター発表17件,デモ発表4件)が行われた.また,11日には国際シンポジウム「東アジアDH研究の推進とそのための環境の構築-次世代の東アジア文化交渉学のために-」を併催し,国際的な研究交流への貢献も果たすことができた.シンポジウム内での発表の中から最優秀論文賞1件,ベストポスター賞1件,学生奨励賞5件を選考し表彰した.
3.総括

 昨年度に続き,オンラインでの研究会/シンポジウムの実施を強いられる中で,1件ごとの発表に注目を集め,また研究会参加者にとって興味深い分野の企画セッションを検討・実施するための工夫を行った.その結果,年度最後の研究会では14件の一般口頭発表を集め,年度を通しての総発表件数は昨年度を上回る80件となった.
 シンポジウム「じんもんこん2021」での表彰件数は昨年度に比べて増加した.評価を担当した研究会運営委員の採点が幅広い発表に分散した結果だが,多様な研究が芽吹き,花を咲かせつつある状況は境界領域を担当する研究会にとって歓迎すべきことである.

4.その他

 長引くコロナ禍の影響で,当研究会が主催するシンポジウム「じんもんこん2021」はスポンサー各社の支援を受けながらも資金面で苦しい運営となった.非営利を前提とする研究会の活動範囲には黒字を生み出す方法が乏しく,結果として関係者のボランティアに支えられながらギリギリの赤字回避を果たした.研究会は,研究者の動機に生じ奉仕に支えられる存在である.とはいえ,奉仕への依存が過度になれば所謂「ブラックな〇〇」に近づくリスクがある.SDGsの潮流に乗り遅れることなく,「研究者に何を還元できるのか」を問いながら,持続可能な研究会の運営について検討・工夫していきたい.

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◆音楽情報科学(MUS)研究会

[主査:竹川佳成,幹事:森勢将雅,糸山克寿,深山 覚,松原正樹,大石康智]

1.定例の研究会活動報告

 2021年度は,第131~132回研究発表会の研究会を,全てオンラインで開催した.第131回研究会については,2.で述べる.

  • 第132回研究会「夏のシンポジウム2021」(2021/9/16~17)では,演奏システム・演奏の評価・楽曲分析・作編曲・楽曲と文化・演奏分析・音楽音響信号処理に関する一般発表が23件と萌芽・デモ・議論セッションで2件の発表があった.また,音楽情報処理の運営に新規に加わった運営委員を対象とした運営委員紹介企画を開催し,大変好評であった.
  • 第133回研究会(2022/1/24~25)では,演奏システム・音色変換・音声検索に関連した一般発表6件に加え,萌芽・デモ・議論セッションで4件の発表があり,また国際会議報告を行った.さらに,参加者同士のコミュニケーション促進を目的とした参加者交流企画を実施した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 第131回研究会「音学シンポジウム2021」(2021/6/18~19)では,音に関係するあらゆる研究分野が対象とされており,今年で9回目の開催となった.本シンポジウムでは,MUSとSLPとの共催,かつ電子情報通信学会・日本音響学会 音声研究会との連催,電子情報通信学会・日本音響学会 応用(電気)音響研究会,日本音響学会 聴覚研究会との協賛となり,全研究会の委員が協力して企画を進めた.音楽知覚・音声変換・音声対話・音声処理・音楽情報科学・音響に関する6件の招待講演に加えて,65件の一般ポスター発表があった.参加者は150名を超え,活発な議論が行われて非常に盛況であった.

3.総括

 2021年度は3回の開催全てがオンラインで行われた.昨年度導入した国際会議既発表セッションと萌芽・デモ・議論セッションを引き続き実施することで,多様な発表がなされて好評であった.また,オンライン開催の特性を活かした企画も実施し,今後の研究会運営の幅を広げることにつながった.

4.その他

 他分野との交流を継続的に行うとともに,運営委員を対象とした運営委員紹介といった第一線の研究者による報告から,萌芽的な発表まで幅広く発表できる場を用意することに価値があると考えている.

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◆音声言語情報処理(SLP)研究会

[主査:北岡教英,幹事:高道慎之介,高島遼一,増村 亮,中鹿 亘]

1.定例の研究会活動報告

 第137-141回の研究発表会を開催した.

  • 第137回(6月 オンライン):SIG-MUSと信学会SPとともに,音学シンポジウム2021を共催・連催した.SLPからは京都大学の井上昂治先生にロボットとの音声対話に関する招待講演をお願いした.
  • 第138回(10月 オンライン):信学会SP研究会,WIT研究会との連催で,福祉に関連するテーマを中心に研究会を開催した.NTTの廣谷定男様には「それっぽくしゃべるための聴覚・音声研究」,東京大学の武内雅樹先生には「ハンズフリー型人工喉頭の開発で見えてきたもの」と題し招待講演をしていただいた.
  • 第139回(12月 オンライン):NL研究会と共催研究会とし,信学会SP研究会とNLC研究会の共催研究会との連催で「第23回音声言語シンポジウム」と「第8回自然言語処理シンポジウム」を合同開催した.一般講演,学生ポスターセッションに加え2件の招待講演を実施した.NTTの中谷智広様には「遠方マイクで収音した音声を近接マイク品質にする音響信号処理技術」と題してIEEEフェロー記念講演をしていただいた.またNICTの内山将夫様には「 NICTにおける自動『同時通訳技術』のご紹介」と題して講演いただいた.国際会議報告として,INTERSPEECHとEMNLPの研究紹介セッションを開催した.
  • 第140回(3月 オンライン+沖縄県立博物館・美術館):信学会EA,SIP,SP研との連載でSPEASIPワークショップを開催した.IEEE SPS Tokyo Joint Chapter主催の招待講演,およびAPSIPA Japan Chapter主催の招待講演を併催した.
  • 第141回(3月 オンライン):音声対話に近い分野において行われるコンペティション型ワークショップの紹介セッションを招待講演のみ4件で実施した.講演は名古屋大学のWen-Chin Huang氏,NIIの Erica Cooper氏らによる「The VoiceMOS Challenge 2022」,奈良先端大の須藤克仁先生による「IWSLT Evaluation Campaign: Simultaneous Speech Translation」,名古屋大学の東中竜一郎先生による「対話システムライブコンペティションと対話ロボットコンペティションの概要」,理研の吉野幸一郎氏による「Overview of Dialog System Technology Challenge 10」であった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし.

3.総括

 コロナ禍の下,例年7月に実施している宿泊・合宿形式での研究会は昨年に引き続き中止とした.現在音声言語・対話処理分野は活気があり,多くのコンペ型ワークショップが開催され多くの参加者が集まる.そのようなプロジェクトが一堂に会した招待講演研究会が実施できた.このような,現在の研究動向を一望できる機会が作れたことは研究会活性化の一つの方向性を示せたのではないかと考える.

4.その他

 研究会は少しずつ役割が変わっていくものであるが,そうした中,近い分野の統合や異分野交流や国際化を進めている.音声分野内の信学会SP研究会とSLPは統合運営の初年度を終え,無事に1年過ごすことができた.さらに,近い分野とのの連催を進めている.また,昨年度途中よりIEEE Tokyo Joint Chapterによる協賛に加え,APSIPAJapan Chapterによる協賛を常時得ることとなったが,実際に3月の研究会はこれらの組織も含めたWorkshopの合同開催を行い,定例化することとなった.

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◆電子化知的財産・社会基盤(EIP)研究会

[主査:原田要之助,幹事:青木秀一,折田明子,加藤尚徳,黒政敦史,小向太郎,須川賢洋]

1.定例の研究会活動報告

 第92-95回の研究発表会を開催した.EIPは,知的財産,個人情報・プライバシー,IT社会と法,及びIT社会問題一般を研究領域とする,文理融合の研究会である.各回の研究会では,こうした社会的課題の解決に資するテーマについて,招待講演,パネルディスカッション,研究成果報告等が行われ,活発かつ有意義な議論が行われた.
  特に,法制度と技術の境界領域に関する研究や,情報セキュリティのマネジメントに関する研究,個人情報保護に関する最新の制度動向,制度や社会的課題に関する新たな分析手法の探求,死者のプライバシーなどに関して,複数の成果が報告されている.各回の実施概要は以下の通りである.

  • 第92回(6/7-6/8):電子情報通信学会「技術社会・倫理研究会(SITE)」との連催研究会.オンライン開催.招待講演「数理・データサイエンス・AIリテラシー教育への放送大学講座の展開と活用(放送大学:辰巳丈夫氏)」を実施.個別報告12件(うちEIP10件).
  • 第93回(9/9-9/10):マルチメディア通信と分散処理研究会(DPS)」との合同研究会.オンライン開催.セッションごとにディスカッションタイムを設定.個別報告25件(内EIP15件).
  • 第94回(11/8-11/9):コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)」「セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)との合同研究会.オンライン開催.招待講演「ドイツにおけるCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)への立法対応(続)~ワクチン接種情報の共有と規制緩和を中心に~(千葉大学:横田明美)」を実施.個別報告28件(内EIP10件).
  • 第95回(2/18):EIP単独開催.オンライン開催.特別セションとして「ウエアラブル,生体センサーとデータ保護のワークショップ」に関するパネルディスカッション(神戸大学:塚本昌彦氏,NICT:レチュウ・フォン氏,東北大学:湯田恵美氏)を実施.個別報告22件.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし.

3.総括

 EIPの主要なテーマである情報処理と社会課題に対しては,他の分野の研究者からも関心が高まっており,レベルの高い報告が増加している.なお,FIT2020で「ヒトゲノム・生体情報と情報処理の課題」,情報処理学会全国大会で「サイバー事件回顧録」について,それぞれEIPの企画セッションを実施した.他の研究会との連催・共催も,互いの研究のスコープを広げレベルを向上させる効果をあげている.今後は,EIPにおける研究成果を社会に発信していくことで,一層のプレゼンスの向上と研究会の安定運営を図って行きたい. 

4.その他

 2021年度は,定例研究会,企画イベントのすべてが,オンラインでの実施となった.報告者や参加者も,オンラインに馴染んできており,活発な議論ができるようになっている.オンライン懇親会や,ディスカッションタイムの設定などで,意見交換の場を設けることにも取り組んできた.一方で,研究者同士の懇親の場が不足しているという意見も多く,次年度は,新型コロナウイルスの収束状況をみながら,可能な範囲でリアル開催を行っていきたい.

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◆ゲーム情報学(GI)研究会

[主査:橋本剛,幹事:美添一樹,五十嵐治一,佐々木宣介,松崎公紀]

1.定例の研究会活動報告
 第46回研究会は2021年6月19日(金),20日(土)に佐世保市の佐世保工業高等専門学校で行う予定であったが,予定を変更してオンラインで開催した.18件の発表と,1件の特別講演が行われた.特別講演は,「サッカー・Hungry Geeseから見たkaggleと強化学習」の題でゲームAI研究の第一人者である大渡 勝己氏,田中一樹氏によって行われた.一般発表の内容は,コンピュータ将棋,ームと人との関係,ゲーム生成・分析,多人数ゲーム,ゲームの理論,その他のゲーム,と多岐に渡り,たいへん興味深い研究会となった.
 第47回研究会は2021年3月18日(金),19日(土)の2日間,早稲田大学で行う予定であったが,予定を変更してオンラインで開催し,19件の発表を集めた.発表の内容は,ゲームおよびゲームAIの開発とその支援1,ゲームの分析・解法,プレイヤの学習支援,ゲームおよびゲームAIの開発とその支援2,将棋と5五将棋,人狼,強化学習,と多様な目的のさまざまな研究が見られた.
 3月19日(土),20日(日)には,やはりオンラインでGame AI Tournament 2022も開催され,多くの参加者を集めた.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 本研究会主催の第26回ゲームプログラミングワークショップ(GPW2021)を2021年11月13日(土)-14日(日)の2日間の日程でオンラインにて開催した.国内外から,33件の一般発表(口頭発表15件,ポスター発表18件),2件の招待講演が行われ,約110名の参加者を集める盛会となった.招待講演は国立情報学研究所の末續鴻輝による「組合せゲーム理論とゲーム情報学」,早稲田大学の瀧澤武信氏による 「世界コンピュータ将棋選手権の歴史」の2件であった.一般発表では将棋・囲碁・ビデオゲームを含む多種のゲーム・パズルに関する様々な観点からの研究発表があり,多様な手法を用いた最新の研究についての熱心な討論や情報交換が行われ非常に有意義であった.チャットツールSlackも併用して発表者と聴講者の情報交換を促進する仕組みも有効に働き,活発な意見交換につながった.一般発表,ポスター発表,招待講演,関連イベントと大変活発なワークショップとなり,この分野の研究のさらなる発展につながる実りのある場となった.来年も引き続きこのワークショップを実施する予定である.

3.総括
 本研究会は発足後23年が経過し,この分野の発表の機会を与えるものとして十分に定着してきたと言える.発表の内容を見ると,従来のパズルや将棋,囲碁などの伝統的なゲームに加え,ガイスターや人狼など不完全情報ゲーム,ビデオゲームや戦略シミュレーションなど新たな分野の研究が増加した.技術的には,強化学習に関する手法の研究が今年も多かった.残念ながら研究会とシンポジウム,AI大会はすべてオンラインで行われたが,手軽に参加しやすくなり全体として参加者は増加した.今後はオンラインと現地でのハイブリッドでの開催を検討している.
4.その他

 従来の「若手奨励賞」に加え,第47回研究会から新たに「優秀研究賞」,「優秀発表賞」の2つの表彰を実施することにした.来年度も,今年度同様,年2回の研究会,及び,GPWの開催を行っていく予定である. 

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◆エンタテインメントコンピューティング(EC)研究会

[主査:水口 充,幹事:三武裕玄,小泉直也,橋田光代]

1.定例の研究会活動報告

 第60-63回の研究発表会を開催した.

  • 第60回 2021年6月1日(火),2日(水) オンライン開催
    ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)研究会と合同,日本バーチャルリアリティ学会,ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース研究会(SIGDeMO),映像情報メディア学会 ヒューマンインフォメーション研究会(HI)と共催,電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE)と連載で開催した.バーチャルリアリティの構成技術,対話手法,エンタテインメント応用などに関して,全体で25件の発表があった.
  • 第61回  2021年10月28日(木), 29日(金) 釧路市生涯学習センターまなぼっと/オンライン
     サイバースペースと仮想都市研究会(SIG-CS),  ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース研究会(SIG-DeMO),日本バーチャルリアリティ学会 複合現実感研究委員会(SIG-MR)と共催,電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE)と連載で開催した.エンタテインメント応用,AR・MR技術などに関して13件の発表があった.
  • 第62回 2021年12月18日(金),19日(土) 福知山公立大学/オンライン
    エンタテインメント研究で扱う心の動きを分析するための支援ツールに関する発表,およびアナウンサーをされている塩見智子氏の招待講演があった.これらを題材にしつつ,エンタテインメントコンピューティングシンポジウムで実施しているクオリフィケーション制度をwith/postコロナ時代にどう運用していくかについて研究会運営委員により討論した(メタ研究会).
  • 第63回 2022年3月18日(金) オンライン
    デバイスや分析などの基礎技術から応用事例まで広範にわたる14件の発表があった.
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • エンタテインメントコンピューティング2021(主催) 8月30日(月)〜9月1日(水) オンライン開催
    慶應義塾大学の杉本先生を実行委員長,慶応義塾大学の杉浦先生をプログラム委員長として慶應義塾大学での開催を進めていたが,新型コロナの感染拡大の状況を鑑み,残念ながら今年度もオンラインのみでの開催となった.口頭発表発表件数は65件,デモ発表29件となり,昨年度に比べてかなり回復した感がある.発表者・聴講者共にオンラインでの発表・聴講に十分に慣れており,活発な議論ができたと思う.Sony CSLの笠原俊一氏による招待講演では超知覚をテーマに実践例を交えて紹介され,議論が大変盛り上がった.
  • インタラクション2022(共催)2月28日(月)〜3月2日(水) オンライン開催
    ヒューマンコンピュータインタラクション研究会,グループウェアとネットワークサービス研究会,ユビキタスコンピューティングシステム研究会,デジタルコンテンツクリエーション研究会との共催で開催した.登壇発表15件,インタラクティブ発表177件の発表があった.基調講演は青山学院大学の古橋大地先生に「地図の民主化が紡ぐデジタルツインの未来」と題して,デジタル地図の発展と応用を紹介頂いた. 
3.総括

 昨年度に引き続き今年度も新型コロナの感染拡大のため基本的にオンライン開催となったが,一部の研究発表会で現地とのハイブリッド開催が実施できた.発表件数は比較的回復してきているが研究発表会ではやや低調である.参加者もオンラインでの開催に十分慣れてきており,運営もスムーズに進められるようになってきた.今後,感染状況が収束したとしてもハイブリッド開催はメリットがあるので継続することになるだろうが,一方で運営の手間は増大することが課題である.

4.その他

 今年度もECシンポジウムにてQualification制度を実施したが,オンライン開催になったため応募が無かった.研究発表会等を含めて現地開催ができるタイミングで審査できる機会を増やすことを検討していきたい.

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◆バイオ情報学(BIO)研究会

[主査:倉田博之,幹事:田口善弘,吉本潤一郎,伊藤公人]

1.定例の研究会活動報告

 第66-69回の4回のBIO研究発表会を開催した.

  • 第66回は,2021年6月28~30日の沖縄開催をオンライン開催に変更した.数理モデルと問題解決(MPS)研究会と共催し,電子情報通信学会ニューロコンピューティング(NC)研究会および情報論的学習理論と機械学習(IBISML)研究会と連催した.総発表件数30件(うちBIOより10件)であった.昨年度のBIO発表件数3件に比べて,大きく増加した.
  • 第67回は,9月30日にオンライン開催をした.発表件数9件であり,昨年度の3件に比べて増加した.北海道大学伊藤公人教授より「集団遺伝学を用いた変異ウイルスの流行予測」の講演があった.
  • 第68回は,11月30日にオンライン開催した.発表件数5件であった.第69回は,2022年3月10~11日に,金沢大学サテライト・プラザでのオンサイトおよびZoomによるオンラインの同時開催をした.発表件数は20件であり,昨年度同時期の発表件数10件に比べて,大きく増加した.021年度も引き続きオンライン開催が続いているが,総じて,発表件数は回復した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

  2021年度の主催行事はなかった.「バイオインフォマティクス技術者認定試験」を協賛した.

3.総括

 2021年度は,COVID-19予防対策で,3件をオンライン開催としたが,第69回は,金沢大学サテライト・プラザでのオンサイトおよびZoomによるオンラインの同時開催をすることができた.昨年同様に,関連研究会や学会との共催や併催を積極的に進めて,合計44件の発表があった.2020年度発表件数27件,2019年度41件と較べると,発表件数はコロナ前の状態に戻ったといえる.オンライン開催の方式として,Zoomによる口頭発表とSLACKによる質疑応答を併用する方法を実施した.講演中にSLACKに質問等を書き込む方式を採用して,質疑応答が充実した.今後もオンライン開催では,ZoomとSlackの併用を継続する.

4.その他

 2022年度は,年4回の研究発表会を計画している.「第70 回バイオ情報学(SIGBIO)研究会」は,2022年6月27日~29日,「第 138 回数理モデル化と問題解決(MPS)研究会」と合同研究会とし,電子情報通信学会ニューロコンピューティング(NC)研究会,情報論的学習理論と機械学習(IBISML)研究会と連催する.琉球大工学部のオンサイトとオンラインを併用するハイブリッド型を予定している.

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◆教育学習支援情報システム(CLE)研究会

[主査:緒方広明,幹事:久保田真一郎,島田敬士,関谷貴之,松浦健二]

1.定例の研究会活動報告

 2021年度は,第34,35,36回の研究発表会を開催した.

  • 第34回は,5月28日にオンラインで開催し,募集テーマ「ニューノーマル時代の教育学習支援および一般」に関連する5件の発表があった.
  • 第35回は12月3~5日に電子情報通信学会 技術と社会・倫理(SITE)研究会,情報処理学会 コンピュータと教育研究会(CE)研究会と合同でオンライン開催し,募集テーマ「教育学習のデジタルトランスフォーメーションおよび一般」に関連する招待講演4件を含む計29の発表があった.
  • 第36回は3月9~10日にオンラインで開催し,募集テーマ「ラーニングアナリティクスとエビデンスに基づく教育及び一般」に関連する16件の発表と2件の招待講演があった.また,エビデンス駆動型教育研究協議会と共催している教育データ分析コンテストの結果発表・表彰も行った.
2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度の情報教育シンポジウムSSS2021は,8月28日から29にかけてオンライン開催された.
 本シンポジウムは「コンピュータと教育」研究会主催,教育学習支援情報システム研究会共催で行われた.
初等教育から大学における情報教育を中心に,ICT に関する能力評価の方法やプログラミング学習環境など,各種の教育学習支援情報システムに関する研究,実践,開発の報告が行われた.
 また「新学習指導要領「情報」の実施に向けた準備について」というタイトルで招待講演があった.

3.総括

 本研究会では,教育学習活動を支援する情報システムに関する研究開発及び実践に関する発表が17年間に渡り行われてきた(平成17年度から始まった研究グループ時代を含む).その間,教育現場を支える各種のシステムが登場し,とりわけ学習支援システムLMS(Learning Management System)やコース管理システムCMS(Course Management System),ポートフォリオシステムがその中心となり,本研究会でも多数の発表が行われてきた.一方で,教育,学習に関する学生情報システムSIS(Student Information System)とのデータ連携や,教育・学習活動のプロセスのデータが日々蓄積されるスタディログに関する研究も近年活性化している.ラーニングアナリティクスは,学習のログに加えて,成績・アンケートなどの教育機関が保有する様々なデータを統合・利活用して,教育・学習活動の改善に資する情報を教育現場にフィードバックする目的を主なものとして,本研究会でも主要テーマとなりつつある.2021年度はコロナ禍もあり,教育学習活動を支援する情報システムの重要性があらためて強く認識されるとともに,GIGAスクール構想の前倒しもあり,初等中等教育にも広くICT教育環境が普及する1年となった.当研究会は,今後もシステムの実装,安定運用,教育データの利活用,教育・学習活動の改善のためのフィードバックなど幅広いテーマを時代の変遷に合わせて取り上げるとともに,研究と実践が密接に連携した議論・交流の場を提供できるよう取り組みを進めていきたい.

4.その他

 今後の研究活動については,引き続きCLE研究分野の研究をさらに推進する.特に,遠隔授業や遠隔教育等を支える環境や情報システム,対面授業とのブレンド,ハイブリッド/ハイフレックス授業を実践するための技術開発は,実践的な取り組みを通して,ノウハウや知見が蓄積されるものであるため,データ分析や効果検証,その結果のフィードバック等の研究にも研究会として取り組んでいく予定である.また,コロナ禍が契機となり,ICTを活用した新しい教育の実施,学習活動の支援,システムに蓄積されるデータの活用したデータ駆動型教育など,様々な研究や教育現場での実践的取り組みがなされるようになりつつあるため,ニューノーマルな時代における教育・学習の在り方やそれを支える基盤システムならびに支援システムについて幅広く議論を進めていきたい.

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◆アクセシビリティ(AAC)研究会

[主査:小林正朋,幹事:杉原太郎,西崎実穂,湯野悠希,平賀瑠美]

1.定例の研究会活動報告

 2021年7月16~17日,12月3~4日,2022年3月8~9日にそれぞれ第16回~第18回研究発表会を開催した(第18回は電子情報通信学会福祉情報工学研究会WITとの連催).各回ともにZoomによるオンライン開催であり,情報保障として遠隔文字通訳を実施した.各回の参加者数は下表の通り.

表1 参加人数(延数)
研究会 全参加者 聴覚障害者
(発表者)
視覚障碍者
(発表者)
016 26名(16日)
30名(17日)
2(0) 0(0)
017 23名(3日)
26名(4日)
3(1) 1(1)
018 68名(8日)
81名(9日)
5(2) 14(0)

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2021年度は実施なし.

3.総括

 新型コロナウイルス感染対策のため,本年度の研究会は全てオンラインにて実施した.オンライン参加者への情報保障として遠隔文字通訳を実施した.また,研究会参加者・登録員増を狙い,オンライン開催の利点を活用した体験型ワークショップや招待講演を企画し,好評を博した. また,本研究会発足当初からの特色である「当事者参加の促進」「実験の場としての研究会」に関する取り組みも継続して行い,下記のような成果を得た.

  • 当事者参加の促進
    - 各研究会で当事者参加があり,のべ5名が研究発表をおこなった
    - すべての発表に文字通訳による情報保障を実施した
  • 実験の場としての研究会
    - ワークショップ「スポーツと障害を考える」の実施(第16回)
    - ワークショップ「聴覚障害者の研究会参加におけるアクセシビリティを考える」の実施(第17回)
    - 第14回でオーガナイズドセッション「Assistive and Accessible Computing ~研究成果を世界に発信しよう~」を企画し,パネラーを中心としたチュートリアル,ディスカッションを実施した.また,2件の特別講演を実施した.

 また,招待講演1件,セミナー1件を実施した.

 情報保障提供のため,情報処理学会から費用の支援をいただいた.障害当事者によるワークショップの企画や研究発表を含め,AAC研究会ならではの参加者の積極的な議論・意見交換を通した成果を得ることができたと考える.

4.その他

 次年度の研究発表会については感染症の状況をふまえて都度オンライン開催もしくはハイブリッド開催を判断する.また,研究会活動の周知,登録員数の増加,企業協賛等の獲得に継続して努める.情報保障を含め,当事者参加型の活動を継続していくためには情報処理学会や企業・大学からの支援が必要となる.障害者差別解消法の理念は遍く浸透しているとは未だ言えない状況であり,情報処理学会AAC研究会はその意味を理解し先んじた対応をしていくことで,情報処理技術によるアクセシビリティ研究を推進していく.

http://ipsj-aac.org

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 ◇ネットワーク生態学(NE)研究グループ

[主査:鳥海不二夫,幹事:田中 敦,臼井翔平,小島一浩,今井哲郎,守田 智,伏見卓恭,松林達史,山野泰子,伊東 啓]

1.定例の研究会活動報告

 第17回の研究発表会
 日時:2022年3月2日(火)
 場所: オンライン
 計算社会科学研究会との連続開催とし,178名の参加申し込みがあった.
 3件の招待講演,8件のポスター発表が行われた.

2.総括
 コロナ禍で定例のシンポジウムがオンライン開催となったが,多くの参加者が集まり活発な議論が行われた.
 また,東京大学と共催でネットワーク科学勉強会をオンラインにて定期的に開催した.毎回10名程度がオンラインにて参加しており,ネットワーク科学研究に一定の寄与が出来ていると考える.
3.その他
  • 2022年度は新型コロナの感染状況を見極めながらシンポジウムの開催時期を決定する.
  • ネットワーク科学勉強会は引き続き継続して共催する.

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◇会員の力を社会につなげる(SSR)研究グループ

[主査:筧 捷彦,幹事:寺田真敏,中山泰一]

1.定例の研究会活動報告

2.シンポジウム・国際会議等の報告

3.総括

4.その他

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◇情報処理に関する法的問題(LIP)研究グループ

[主査:高岡詠子,幹事:市毛由美子,中山泰一,登 大遊]

1.定例の研究会活動報告

 2015年9月に立ち上げた「情報処理に関する新たなルール作り」に関する研究グループは,設立当初から新たなソフトウェア契約のモデル案を提案しようという方向で勉強会を続けてきた.2019年度に公開したアジャイル開発を対象とした準委任型をベースとした契約書について,その後全国大会やAgile Japanなどのイベントで出された質問や要望などを踏まえ,2021年度は,実際に,この契約書をひな型として契約を締結する際に,気をつけなければならないことをまとめ,契約書のマイナーリビジョンを行なった.

  • 第1回(通算第40回) 2021年8月31日(火) 11:00~12:30 Zoom
  • 第2回(通算第41回) 2021年10月7日(木) 18:30~20:00 Zoom
  • 第3回(通算第42回) 2021年11月14日(木)18:30~20:00 Zoom
  • 第4回(通算第43回) 2021年12月16日(木)18:30~20:30 Zoom
  • 第5回(通算第44回) 2022年1月27日(木)18:30~20:00 Zoom
  • 第6回(通算第45回) 2022年2月24日(木)18:30~20:30 Zoom
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • 情報処理学会第84回全国大会にてイベントセッションを行った
    第84回全国大会イベント
    2022年3月4日(金)9:30-11:30
    場所:第3イベント会場(Zoom)
    タイトル:アジャイル開発の契約上の問題点と対策
3.総括

 2020年度に引き続き2021年度は,Covit-19感染症の影響で活動はオンライン上で行われた.定例の研究会活動で得られた結果を3月の全国大会で発表し,HP上で公開した.全国大会では,アジャイルの動向,企業へアジャイルを取り入れるといったことから,新たな働き方やアジャイルに適した雇用のあり方などの話まで扱い,次年度への問題提起にもつながった.

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調査研究運営委員会

◇ビッグデータ解析のビジネス実務利活用(PBD)研究グループ

[主査:石井一夫,幹事:里 洋平,高柳慎一,中野美由紀]

1.定例の研究会活動報告

   研究グループとして明示的な定例の研究発表会は実施せず,学会における研究グループとしてのイベント活動の中で,運営委員メンバーによるオンラインの情報交換を行った.本年度は,論文誌トランザクションデジタルプラクティス(TDP)特集「ビッグデータのデータサイエンス ~ニューノーマル時代のビッグデータ~」の企画と,情報処理学会第84回全国大会イベント企画 「切迫する社会課題の克服に向けたAI/ビッグデータビジネスの新展開と人材育成」の中で,最近のニューノーマル時代におけるデータサイエンスビジネスの動向について議論した.

2.シンポジウム・国際会議等の報告

 2022年3月5日に,情報処理学会第84回全国大会イベント企画「切迫する社会課題の克服に向けたAI/ビッグデータビジネスの新展開と人材育成」を行った.データサイエンスと法律・法的コンプライアンス,データの流通や質の確保,データサイエンティスト人材育成などが,最新の課題傾向であった.

3.総括

 コロナ禍での活動の模索が現在も続いている.従来的な定例の研究会活動は困難であるが,学会誌「情報処理」,論文誌トランザクションデジタルプラクティス(TDP),などでの特集号企画や,全国大会,FIT 情報科学技術フォーラムでのイベントなどへのタイムリーな貢献,企画にグループとしてのあり方を模索している.

4.その他
   機械学習の品質問題,説明可能なAI,転移学習など既存モデルを活用した学習システムなどデータサイエンス,機械学習における新傾向の展開が進んでいる.研究グループの運営委員有志によるオンラインでのAAAIやNeurIPSなどの論文読み会,企業合同採用説明会や,エンジニアインターンシップ説明会などのオンライン企画は,活動の形態として,参考になると考えている.

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◇オープンサイエンスと研究データマネジメント (RDM) 研究グループ

[主査:山地一禎,幹事:梶田将司,藤原一毅]

1.定例の研究会活動報告
  • 第4回研究会
    日時: 2021年3月1日(月)~2日(火)
    場所: オンライン
  • 第5回研究会
    日時: 2022年3月7日(月)~8日(火)
    場所: 京都大学吉田キャンパス および オンライン(ハイブリッド開催)
2.シンポジウム・国際会議等の報告
  • FIT2021イベント企画「オープンサイエンスを支える研究データ基盤」
    日時: 2021年8月25日(水)15:30~17:30
    場所: オンライン
    内容: 講演3件+パネル討論
3.総括
  RDM研究グループは,オープンサイエンスに関わる国内の取り組みを広く集約する情報交換の場を設けるとともに,その人材の評価・育成に資することを目的として,2019年4月に発足した.2021年度は,通常の研究発表会に加えて,FIT2021のイベントを開催した.
研究発表会は,インターネットと運用技術 (IOT) 研究会および電子情報通信学会の2研究会(インターネットアーキテクチャ研究会,技術と社会・倫理研究会)と合同で開催した.特に第5回研究会は本研究グループとして初のハイブリッド開催となり,現地60名,オンライン119名,合計179名(うちRDM研としての登録者14名)が参加した.発表内容は年を追うごとに多様化が進み,研究データ管理のシステム面にとどまらず,教員育成,暗黙知継承,ユーザーストーリー分析など,利用者の育成を含むソフト面を追究した発表が目立った.
 FIT2021では,「オープンサイエンスを支える研究データ基盤 ~デジタルプラクティスライブ~」と題するイベントを企画した.デジタルプラクティス46号「オープンサイエンスを支える研究データ基盤」特集号の論文著者とゲストエディタを迎えて,インフラ運営の理想と現実を語っていただくとともに,インフラに携わる人材育成のあり方を討論した.合計31名の参加者があり,パネル討論ではデータ基盤をめぐる多様な活動とその将来展望について活発な議論が交わされた.
4.その他

 2022年度は,引き続きIOT研究会との共催による研究発表会の開催とともに,情報系以外のさまざまな専門分野との連携強化・アウトリーチ拡大と,オープンサイエンスに関わる人材に業績獲得機会づくりを進める方針である.この目的のため,2021年度より主査と幹事を交代し,研究会への昇格を見据えた取り組みを強化することとした.

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